Ceriatone JTM45 キットの組み立て #3 スタンバイスイッチと整流管 | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。


年内最後の作業はスタンバイスイッチと、整流管周りの配線をします。

とその前に、最終的なアース用の電解コンデンサーを固定しました。




シャシーの内側に、プラスとマイナスの端子が覗いてます。




今日の作業ではコイツは関係ないけど、整流回路に近い位置なので、後で結線する箇所をはっきりさせておきたいので。



幾つかのキットの配線レイアウトを比べると、スタンバイスイッチの配線方法は微妙に異なっているようです。


・ オリジナルと同じもの。
・ スイッチで二つの整流回路を切り替えられるもの。
・ スイッチで出力を 50W / 25W に切り替えられるもの。


などなど、独自の機能に合わせて、スタンバイスイッチの配線も変更されてるのかな?

よぉく見ると、どれでもいいような気がしますが、ここは Ceriatone式に従うことに。

ちょっと悩んだのが、スタンバイスイッチからHTヒューズを経てアースに落とすところ。。

他のキットやオリジナルは、HTヒューズから直接アースだけど、Ceriatone のレイアウト図によるとアースの前に 0.047uF 1000V のコンデンサーを咬ましてあります。



これノイズ対策かな?

評判のあるショップだけあって、結構拘りがあるみたいですね。

完成画像を見ると、黄色い筒状のコンデンサが付いてます。

ところがそれらしいものがキットに見当たらない・・・。

検品リストを見ると、


1. 0.047uF 2kV Axial Radial



あぁ、もしかして形が違うものを入れたってことか。。

それっぽいものがあったので、念を入れてテスターでチェック・・・・間違いないようです。




完成画像やレイアウト図ではアースの位置はコーナーになってますが、このコンデンサーだと足がとても届かない。。

シャシーに落とせばいいだろうってことで、ギター用にあったチューブを着せてこんな感じにしました。





ではいよいよ、整流管の配線です。

まず、ヒーター用の 5V をソケットにハンダしました。

これで、すべての真空管が灯るようになりました!




うーん、まだ光ってるだけですが良いですね(笑)

あとは、整流管に 350V + 350V の交流をつなぐだけ・・・

というところで、問題が。。。


これが、Ceriatone式の配線。(ピンクの線に注目)



・ 350V を 5ピンにつなぎ、ダイオードで4ピンと結ぶ。
・ 350V を 7ピンにつなぎ、ダイオードで6ピンと結ぶ。
・ 4ピンと6ピンにバイパスコンデンサーを付ける。

となってます。

でも、Ceriatone 以外は皆こんな感じです。


赤い線が 350V です。

直接4ピンと6ピンにつながってます。

ダイオードなんて使ってません。


この違いはなんだろう?? としばらく悩んでしまい作業中断です。

アンプの仕組みをマスターするのも目的なので、全くわかんないうちは取り付けたくないんですよね。。


GZ34 のピン配列を調べてみると、5ピンと7ピンは使われてません。



ということは、整流管の前にダイオードを直列でつなぐための中継端子として5ピンと7ピンを使っているのか???

そういえば、このテクニックが "真空管 ギターアンプの工作・原理・設計" に書いてありました。


"真空管の内部で繋がっていないピンを中継端子のように使いたくなるが、内部の電極の支持などに使われていることもあり、そういう使い方は止めておいたほうが無難である"


と、あります。

ネットで調べてみると、熱対策のためヒーター極(この場合2ピンと8ピン)と距離を置くためのレイアウトだから中継端子に使ってはいけないとの意見もありました。


そもそもダイオードは整流効果があるので、ダイオードで整流したものを整流管に流しているように思えます。。

JTM45 はダイオードではなく整流管を使っているのが特徴の一つということを考えると、本来の音と違ってしまうとも思えますが、どうなんでしょう??


ということで、Ceriatone式は止めて、ノーマル仕様にすることにしました。




6ピンから基板に電源を供給する線を取り付けて、整流管ソケットの配線は終了です。

干渉がないこと確認するため、もう一つの電解コンデンサーも取り付けてみました。




これで電源周りは大体終了ですかね(笑)

年明けから、また頑張ります!

よいお年を!