完成した Flying V を遂に受け取りました。

IHush Guitars の特徴の一つ、アルミトップ+セミフォローボディ。
トップはパールホワイトで塗装されてますが、ピックガード部分は無塗装です。
ピックガードは、透明アクリルを私がイメージした赤で着色してもらいました。
アクリルのピックガードからアルミのトップにかけて fホールが寸分の狂い無く貫かれてます。

ピックアップは お気に入りの Bare Knuckle "The Mule" をリクエスト。

70年代中期と同様のワイアードのブリッジ。

これでもかというくらい、綺麗にR処理されたフレット。
指盤のエッジも綺麗に面取りされ、握り易さとスムーズなフィンガリングが実現。
親指でラクに6弦、5弦を押さえられます。
指盤はエボニー。

トップに見える赤い縁取りは、一見バインディングのように見えますが、ボディのマフォガニーです。
その外側にホワイトの薄いバインディングがあり、一番外側に赤ベッコウのバインディングが施されてます。
ホワイトのバインディングは、赤ベッコウが明るく綺麗に発色される効果を生んでいます。

ヘッドの先端は、70年代の V と同様に角度のあるシェイプにしてもらいました。

ロッドカバーもアルミ + 彫金。

シリアルNo.がアルミのプレートに刻まれています。

ついつい見た目の華やかさと、仕上がりの素晴らしさに見とれてしまいますが、音も素晴らしい!
まず生鳴りが凄い!
IHush Guitars の井橋さんも、『出来上がった段階で、これほど鳴るのは初めて』 だそう。
生鳴りが単にデカイだけでなく、1弦から6弦まで実にクッキリとした出音です。
アンプに通すと、この特徴と The Mule の相性が良いのか、ゴキゲンで弾いてて気持ちの良いサウンドを出してくれます。
クリアでは、フォローボディ効果でしょうか、深みのある綺麗な音がします。
歪ませてバッキングを弾いても、どの音がどの弦から出ているかハッキリわかります。
クランチは心地よく、強く歪ませるとワイルドに叫ぶ。
敢えて注文をつけるとすると、もう少しサスティンがあったら。。 ※
でも V だし、テンションの調整や今後の熟成で良くなっていくのかな。。
※ IHush Guitars さんからコメントいただきました。
> まだ生まれたばかりの赤ちゃんギターです(笑)
> 弦振動系がこなれてくれば、また出音も変わってきて、サスティンも伸びてくるかと思います。。。
楽しみです。これでサスティンがもうちょい出れば 私にとって ”無敵” のギターです(笑)
兎に角、楽しい!
オーダー前に試奏した V との仕様の違いは、ピックアップ以外殆ど同じスペックですが、井橋さん曰く
『スペックが同じものを作っても、僕にとっては全て違うギター』
なのだそうです。
ー 次はもっと良くなる ー
と信じてー本ー本考えながら、材と会話しながら、その時の 100% を注ぎ込んで制作されてるとのこと。
それが真実であることを、このギターの音が証明している気がしました。