どーでもいい比較かもしれませんが、アンプの切替をするABボックスを作ったので、弾き比べてみました。
部屋の中での話なので、本来の音量であれば、また違ってくると思いますが。
まずは、JMPから。。

私にとって、Marshall といえばコレなのです。
"Marshall" というアンプをはじめて知った頃、ライブステージにそびえていた "壁" は このルックスが多かったんですよぉ。
この JMP は、50Wのマスターボリューム無しのタイプです。
100W よりも 50W の方がより歪むといわれています。
JMP の場合、電源とスタンバイがピンスイッチのタイプの方がルックス的にも作りとしても人気らしいですが、私はシーソースイッチの後期のタイプが好きなんですよ。
色々意見があると思いますが、レスポールで HR をやるには歪みは充分で、V だと若干明るめな印象です。
インプットが2系統あって、Input-I の Hi にギターを入れて Low から Input-II の Hi にリンクする一般的?な使い方をしています。
Input-I のボリュームをちょっと上げるだけで、爆音です。(笑)
極端な話、さらにボリュームを上げても音量は変わらず、歪みの量が増えながらトーンキャラクターも変わって行くカンジです。
近所迷惑なので、アッテネータで音量を調節し、ボリュームはフルです。
私の個人的印象ですが Marshall は全般的に、低音が欲しいと思って Bass を上げすぎると、"太い" というより "デブ" になり、 高音が欲しくて Treble を上げすぎると、”軽薄” になってしまいます。
なので Treble Middle Bass は基本的なトーンキャラクターを作るに止めときます。
Presence は超高音というよりは、音の"堅さ" を決めるイメージで使ってます。
Input-2 のボリュームを上げると、私の欲しい"太さ"が得られます。
Bass とは異なり、音のコシが砕けずにしっかりとした低音が出てきます。
アンプ直で、私好みの音がカンタンに作れる素晴らしいアンプです。
コンプレッション的なサウンドではなく、生々しい響きを持ってます。
DSL40Cは。。

Input は一つですが、Classic Gain と Ultra Gain の2ch があり、Classic Gain はクリーンと歪みの切替があるので、3つのキャラクターがあります。
Classic の歪みはかなり軽めですが、コシのしっかりしたキャラクターで、JMP 同様に良い響きがあります。
Ultra は、Gain の調節で JCM のような音も出るとの触れ込みですが、コンプの効いたドンシャリ系で、Gain を上げるとかなり歪みます。
ブースター的なスイッチもあって、これを入れると歪みがさらに増しますが、コシもなくなります。
トーンシフトというボタンをONにすると、ドンシャリ色が強まります。
色々なキャラクターの音を作れる反面、ギターとの相性でも変化が大きいので、JMP よりは少し難しいかも。
Classic の方は クリーンブースターと組み合わせると JMP のような音も作れました。
Treble Middle Bass の性格は JMP と同様です。
コシのある低音をつくるのに、JMP は リンクを使いますが、DSL には リンクはありません。
代わりに Resonance というのがあって、リンクと同じような使い方ができます。
DSL40C は、生産国や作りの面で揶揄される向きもありますが、Marshall としても 同クラスのコンボアンプとしても手頃な価格で十分マーシャル・サウンドを楽しめる良いアンプだと思います。
アンプ直で好みの音が出せるか、ということになると、私の場合 JMP はOK で、DSL は今のところ出せませんけど、DSLで出せる音を JMP でと思うと、やっぱりブースターやらが必要だったりします。
結論としては、好みは JMP だけど、工夫次第でどちらでも同じような音作りはできる(家庭で許される最大音量内ですが。。)。
あくまで "同じような"、”かなり近い”、”似たような” ですよ。。。 厳密には違いますんで。
この違いを、『全く違う』 と言い切る知人もいますが。。
私に言わせれば、バンドで合わせれば、そう大差ない範囲です。
ではなぜ JMP が好みかというと、カンタンだからです。
うーん、ということは、DSL は不要ってことかぁ、という疑念が湧いてきました。。
(薄々はカンジてましたが。。)
でも、自分の機材を使ってこういう比較をじっくりするって中々できないことだったので、本人は喜んでるんですけどね。。