ブースターの対象と成るアンプはマーシャルの DSL40C です。
コンボタイプのコストパフォーマンスが高いアンプですが、他のブログでも言われているようにクランチチャンネルの音が厚みもあってお気に入りです。
このクランチは殆ど歪まないのですが、ブースターを使うことで色々な好みの音が作れます。
マーシャルとBOSS OD-1 は80年代のポピュラーな組み合わせでしたが、最近のアンプにOD-1でブーストすると、かなりローがカットされた薄っぺらく、中域に音が集まりすぎる傾向が高いと思います。
おそらくスタックに比べコンボでは音圧も少ないのが原因の一つかもしれません。
でも、 OD-1 でブーストした時のあの独特の中域と音のまとまりというのかな、あの音は OD-1 ならではだと思うので、音痩せを補うのに Mooer の クリーンブースターが使えないかと期待したのです。
【BOSS OD-1 + Mooer Pure Boost】
ではその結果を。。 全部私の印象ですけどね。

これは思った以上にイケます。
ギターはレスポール、 DSL40C のクランチチャンネルを Gain 10 / Treble Middle Bass をオール5 にし、OD-1 は、 Gain 0 / Volume 10 あたりから探りはじめます。
OD-1 を通すと、あの独特の中域のトーンが出てきますが、コシが無くなってしまうのと、ハードロックするにはまだ歪みが足りません。
アンプのイコライザーで低音を稼ごうとすると、こもり気味になります。
OD-1 の Gain を上げて歪みを作ろうとすると、真空管らしさが失われソリッドアンプのような感じになってしまいます。
ところが、OD-1 の後に Pure Boost を通すと、自然な感じで欲しい低音やコシが生まれます。
OD-1 の Gain はゼロのまま、足りない歪みは Pure Boost の Volume や Gain を上げることで作れます。
歪みが強くなってもソリッドな感じになりすぎることがありません。
OD-1 の魅力の中域も、DSL40Cにはアクが強すぎましたが、Pure Boost を通すとちょうどイイ感じです。
この Pure Boost は凄いです。 欠けているものが簡単に得られるような感覚で使えます。
きっと、モデルである RC Booster は相当素晴らしいんでしょうね。
でも、ストラトにはちときつかったです。
これは Pure Boost のせいではなく、OD-1 がストラトにはブースターとしてはむかないのかも。
メイプルネックの57年モデルと、ローズ指盤ですがラウンド貼りでローズが薄い64年モデルだったので、最近の厚手のローズが貼られたストラトなら、また違ってくるかもしれません。
最近の OD-3 であれば、Pure Boost 無しで簡単に音が作れると思うのですが、OD-1 独特の中域は無いんですよね。
たぶん、80年代にギター弾きまくってた世代以外の人にはどーでもいい違いだとも思えますが。
でも、Pure Boost のおかげで、コンボでも "あの音" が出せるのはかなり嬉しい出来事でした。
【Mooer Flex Booster】
これも Pure Boost と同じくらい素晴らしい印象です。
とにかく音が作り易い。
ストラトでも、レスポールでもイケる。
ブルースっぽい音から、強い歪みまでもイケる。
かなりブーストしても、ソリッドな感じにならない。
リフを弾いた時に、OD-1 と似た感じの音も出ますが、単音の音がかなり違います。
こっちの方がクサイかな。
OD-1 は主張が強いのに対して、Flex Booster はアンプのキャラを変えないというのは大袈裟かもしれませんが、そんな印象です。
このペダルも捨てがたいので、やはり OD-1 と使い分けるのが私にとってベストです。
で、ABボックスが必要になる訳です。
選んだのはタッキーパーツドットコムさんで販売されている、Loopman 2LP/ALT のキットです。
2つのループ切替えだけができるシンプルなボックスで、ありそうで中々無い仕様です。
この手のキットの作成は初めてでしたが、楽しんで作業できました。

ケースに穴が開けてあるものも販売されてますが、おなじ作るなら楽しみたいし、自分で好きな位置にLEDやスイッチを付けたかったので、穴無しのものを注文しました。
作成過程の画像はありません。。
慣れない作業なので、集中して一気にやってしまいました。
で、ABボックスのテストを兼ねてこんな感じで繋いでみました。

期待通り、うまく動きました。
キットとはいえ、嬉しくなりますね、
2種類の歪みを使い分けたり、レスポール用とストラト用で使い分けたりできそうです。