マルチエフェクターかコンパクトエフェクターか・・・ | 冷や汗かいても後悔せず

冷や汗かいても後悔せず

できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。


昔、マルチエフェクターが欲しくて BOSS の GT-5 を発売された時に即効買いました。

1996年頃だったと思います。

ネット調べたら、当時の定価が 78,000円。

幾らで買った覚えてないけど、当時の BOSS のエフェクターがほぼ揃っているので、単体で買うこと考えたらかなりの割安ともいえます。


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接続順序は自在。

同じエフェクターでもパッチごとにパラメータは自在。

センド / リターン があって、センドの出力レベルの調整も可能。

歪み系はカスタマイズが可能で、好みのものを自作できる。

プリアンプもあって、これもカスタマイズ可能。

スピーカーシュミレータ有りで、マイクの位置を変更したシュミレートも可能。

MIDI対応。

ノイズも少ない。

内蔵CTL/EXPペダル+外付けのCTL/EXPペダルの使用が可能。


興味の無かったエフェトも気軽に試せて、新たな発見もあったりで、表現力の幅を広げてくれた素晴らしい製品です。

歪みが弱い、ワウが酷い、などのネガな評判もあるようですが、私はそう感じたことはありません。

何より、オーバードライブにしろプリアンプにしろ、好みのものを作れるのが魅力で、コンパクトではできないことが GT-5 はできるってことが数多くあります。



つい最近まで、これひとつでずーっと来ました。

最近は、ブティック系を中心とするコンパクトエフェクターが流行ってるのは知ってましたが、GT-5 に何の不満も無かったので、私の興味はギターとアンプくらいのもんでした。



ところがある日、楽器屋さんで買い物をしたおり、品物が用意されるまでの間、目の前に並んでいたリバーブの一つを鳴らしてみて、グっとくるものを感じました。

リバーブをそれほど拘って比べたことなんて一度もなかったんですが、ドライの音と余韻のミックス感やトーンが素晴らしく、なるほどリバーブというのはこういうものか、と考えさせられた思いでした。


以来遅ればせながらコンパクトに興味を持ち始め、今は前回の記事の画像のような物を使っているのですが。。


最近思うのですが、、、

初心者や予算が少ない学生さんには、コンパクトエフェクターは勧められないかなぁと。。

以前は、初心者はコンパクト。 慣れた人はマルチ。 と思ってました。

でも実は、初心者はマルチなんじゃないかと。。



2つくらいならいいかもしれません。

でも、3つ以上となると、もうマルチエフェクターに手が届く値段になるケースもあるでしょう。

まだまだ現役で十分使える GT-5 なら中古で 1万円ちょっとです。


コンパクトも値段は色々ですが、安価なものの中には音以前に華奢な作りで、足で踏んで操作することを考えると頼りないものもあるようです。

大体ひとつ 1万円~2万円前後のものが多いでしょう。

5つも買えば、それなりの費用になります。

それに、エフェクターだけじゃ済みません。

エフェクター同士を繋ぐパッチケーブルも 1本数千円します。

更にパワーサプライ、ノイズ対策、音質劣化対策、しまいにはループセレクターやスイッチャーが欲しくなったりして。。。。

ギター買うより、アンプ買うよりお金がかかります。


もちろん、マルチに無いコンパクトの良さもたくさんあります。

操作性はやっぱりコンパクトには負けますからね。

演奏中にパラメータを変えるなんて、ほとんどのマルチだと難しいでしょう。

なのでマルチの場合、演奏前に音を作ってくる必要があります。

スタジオでの練習であれば、曲の合間に調整して試すこともできますが、ライブの場合は少なくともリハで決めとくことになります。

初めて演奏する場所では、音響の具合も不慣れなので、いつもの設定ではバランスが悪いなんてこともありますよね。

はじめは良かったとしても、演奏が進むにつれ、他のメンバーも音や音量を調節したり、PAにトーンを変えられたりもあるので、途中で調整したくなっても、マルチだとさっと変えるというわけにはいきません。


でも、これも慣れである程度カバーできます。

それよりも色々なエフェクターを経験できて、ノイズ対策とかに頭と財布を悩ませることのないマルチエフェクターは、むしろ初心者に適しているのではと最近思います。


結局、使うエフェクトの種類は限られてくることがあっても、一通りのものを経験しておくのは悪いことじゃないと思うんですよね。


好みのコンパクトを探すのはそれからでもいいんじゃないでしょうか。

コンパクトを揃えてみた結果、ひーひー言ってる私はそう思います。