Marshall JCM-1C 北米仕様 | 冷や汗かいても後悔せず

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できそうな気もするが、どうなっても知らないよ。

ギター作りの合間に、先々週に届いたコイツを鳴らしてみました。

じゃーん!

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Marshall JCM-1C です。

プリアンプとパワーアンプに真空管を使った ”フルチューブ” のフレ込みですが、整流管はなくトランジスタっぽいので正確にはハイブリットの部類なんでしょうか。

真空管に詳しい人に聞くと、パワーアンプに使っている真空管も通常はプリアンプ向けのタイプなのだそうで、パワー管の交換時に必要なバイアス調整も、このアンプの場合は不要だそうです。

まぁ、1Wというサイズなので、パワーアンプ用の真空管はオーバースペックなのでしょうか。

いずれにしても、私にとって初めて所有する真空管アンプです。



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予想はしてましたが、北米向けに販売されているものなので、電源は 120V です。

100V のコンセントに繋いでも鳴りますが、17% 近くのパワーダウンなので、このままでは本来の音を出すことはできません。

そこで、100V を 120V に昇圧するトランスフォーマーを使います。


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100V から 120V への昇圧と、120V から 100V への減圧を切り替えられるタイプです。

試しに、トランス有りと無しで音を比べてみましたが、誰でもわかるくらいのはっきりとした違いでした。


で、どんな真空管がはいってるんだろうと思い、中を見てみると、なるほど3本の真空管が刺さってます。

更に興味が湧いて、ひっこ抜いてみました。

これがその3本です。

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ふーん、Marshall のサイトやマニュアルには、プリ管に ECC83 × 2、パワー管に ECC82 × 1 とだけ書かれてますが、同じ ECC83 でも異なる型番の組み合わせが使われてるんですね。

赤字と金字のものには ECC83 とプリントされてるので、白地のがパワー管としての ECC82 ってことか。


   んっ。。。。。。


この ECC82 は、真ん中に刺さってた。。。

パワー管を挟んでプリ管を配置するようなレイアウトがあるんだろうか????

チューブアンプは全く詳しく有りませんが、これはかなり怪しい。。。


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3本ともピンの構成は同じなので、間違って挿してしまうってことも有りうる。。。

結構、こういうの引き当てる確率が高い私は、確信に近い疑いを抱きました。


ネットで調べてはみたものの、限定品で数が少ないので中々情報がありません。

ようやく1件、 海外のフォーラム に、似たような疑問が投稿されているのを見つけました。

でも、この人の場合、パワー管はプリ管に挟まれてません。


やっぱり、私の JCM-1C は完全にミスってるようです。

このフォーラムによると、コンボのJCM-1C と アンプヘッドのJCM-1H ではプリ管とパワー管のレイアウトが左右逆のようです。

確かに JCM-1C と JCM-1H では電源スイッチの位置が左右逆なので、ありえそうな話です。

ただ、このフォーラム1件だけの情報ではイマイチ不安です。


他に確かな情報はないか探していたところ、アメーバのおにっちさんのブログに JCM-1C の購入記事を発見しました。

早速、おにっちさんに真空管のレイアウトをたずねるコメントをしたところ、後ろから見て左から


  白 ー 金 ー 赤


というありがたい回答をいただきました。

これで解決です! おにっちさん、ありがとうございました!



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ついでにスピーカーの画像も。

Celestion 10インチ15W のスピーカーです。

このアンプ用にカスタム・ボイシングしてあるとのメーカー説明なので、JCM800 の雰囲気を再現するような設計なのでしょうか。


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改めて真空管のソケットを見ると、一番 だけ左右にノッチが付いてます。

JCM-1H では、赤字のECC83 に電磁シールドのカバーが付いているとの話もあったので、このノッチはシールドを装着するためのものかもしれません。


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おにっちさんに教わった通りの順番で真空管を実装します。


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左の2本に振動対策と思われるホルダーを付けて、ようやくまともな JCM-1C となりました。


音を出してみると、低音がタイトになって増したような気がします。

まだ新品のアンプなので、しばらくエイジングすればもう少し鳴りがよくなるかも。


とにかくピッキングに音が絡み付くようなカンジは、弾いてて楽しくなります。

JCM800 っか?って訊かれると、人によって色々意見が出そうではありますが、このアンプはこれで良いのではないかと。

以外なのはノイズが非常に少ないこと。

というか殆どしません。

私が過去に使ったトランジスタやデジタルアンプの方がよっぽど、です。

マスターボリュームは、ゼロからあげていくと非常にスムーズにフェードインしていく感じなので、小さい音量にするためにローパワースイッチを使って 0.1W にする必要もないです。

むしろローパワースイッチにすると音量を上げても音ヤセする印象があるので、私は使ってません。

たまに強い歪みが欲しくてブーストスイッチをオンにするのですが、音圧が減ってしまうので、これもあまり使いません。

ブースト・オフ、ローパワー・オフ の時の音が気に入ってます。

ただ、歪みはそこそこ、リバーブもないので、自分の実力をはっきり悟らせるアンプでもあります。

まさに部屋弾き練習用アンプですね。