みなさん、こんにちは!
(株)大共建設・きねつ工房 村岡誉久吏(つくり)です。
そろそろ日焼け止めが活躍するくらい
日中の日差しが暖かく、まぶしくなってきていますね。
来週からはゴールデンウィークも始まり
連休の予定を考えたり、何をするかを決めたりと
気持ちもソワソワをしているころですね。
庭のお手入れを考えている人もいると思いますが
5月5日までは「春の土用」なので
庭の土いじりは5月6日以降まで待ってくださいね。
春の土用についてはこちらでお伝えしています。
さて、そんな中春で最後の「二十四節気・穀雨(こくう)」に
4/17から入りました。
穀雨の期間は4月17日~5月5日まで
ちょうど「春の土用」と同じころまで続きます。
穀雨のころは青々とした木々の葉や、ちょっと眩しい春の太陽を感じるころ。
穀雨の意味は
百穀を潤す春に降る雨「百穀春雨」から名づけられているんです。
雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えるころ
穀雨の前の「二十四節気・清明」で
「清明になると雪が降らなくなり、穀雨になると霜が降りることもなくなる」という言葉があります。
南の地方ではトンボが飛び始め、冬服やストーブ、暖房機器を片付けようと思うころ。
先週までは、雨が降ることも多かったですが
お天気の日が続いたと思ったら、夕方には雨が降るといった変わりやすい春の天気もこの頃から安定し、日差しも強まり始めます。
穀雨は、種まきなどを始めるのに適した時期なので、昔から農作業では田植えの準備をする目安にしていました。

降雨量が多くなり始めきますが、雨というと全て同じものと思っている人は多いでしょう。
ですが、わたしたちの祖先は、日々の生活の中で雨の違いを敏感に感じ取ったり、情緒のある名前を付けて親しんできたようです。
雨とひとくくりに考えてしまいがちですが、同じ降り方でも時期によって名前が違う、伝説に由来しているなど、雨の名前は400種類以上もあると言われています。
その雨を表す言葉に時雨(しぐれ)があります。
時雨は各季節に度々出てくる呼び方で、元々秋の末から冬の初めごろに降るにわか雨のことです。
・春雨(はるさめ)
3月下旬から4月頃(旧暦の2月末から3月)にかけて、いつまでも降り続く地雨のようなしっとりした雨は、「花散らしの雨」とも呼ばれます。
立春から3月初め(旧暦の正月から2月の初め)に降る「春の雨」とは区別し、それ以降を「春雨」としています。
・春時雨(はるしぐれ)
春に降る時雨(しぐれ)のことです。
時雨は晴れたと思ったら降りだし、降りだしたと思ったら止むを繰り返す定まらない雨です。
時雨という響きは少し寂しさを感じさせますが、春という言葉があることで、寂しいイメージから暖かさや花のつぼみが開くようなイメージがプラスされるように感じますね。
・桜雨、花の雨
桜の花にかかる雨で、桜が咲く3月下旬~4月上旬に降る雨のこと。
・花時雨(はなしぐれ)
桜の時期に降る時雨のこと。
少し暖かくなった、3月終わりから4月初めの桜が咲く頃に降るにわか雨のことは花時雨(はなしぐれ)や桜雨といわれています。
桜雨が降ると桜の花を散らすと言われていますが、同じ季節に降る雨が微妙な時期の違いで呼び方が変わったり、雰囲気までも変えてしまうのは、日本らしさを感じるのではないでしょうか。
・小糠雨(こぬかあめ)・ひそか雨・ぬか雨
春先にしとしとと降る霧雨。
春の始まりに降る霧のような雨のことで、細やかな雨粒の状態を糠に例えてこう呼ばれています。
小糠雨という言葉は俳句や文学的な表現として用いられることが多く「親の罰と小糠雨は当たるが知れぬ」ということわざがあります。
「親の罰と小糠雨は当たるが知れぬ」とは
小糠雨は霧のように細かいので気にせずにそのままで居ると、いつの間にかびしょ濡れになって、親不孝の報いはいつとはなく受けるという意味を表している。
・春霖(しゅんりん)
3月から4月にかけてぐずつく雨で「春の長雨」とも呼ばれています。
・催花雨(さいかう)
花の育成を促す雨で「養花雨(ようかう)」「育花雨(いくかう)」とも呼ばれる。
3月下旬から4月上旬にかけてぐずついた梅雨のような日が続くことをいい、菜の花が咲く頃に降るので「菜種梅雨(なたねつゆ)」とも呼ばれています。
何気なく、気候や天候で降るものと思っていた雨にも、季節を感じさせるように名づけられているのも、一年中雨の降る日本という、四季を感じることができる国ならではですね。
雨はイヤだな、気持ちが憂鬱になることが多い雨ですが、このようなことを知ると、これからやってくる梅雨の時季も、いままでとは違った感覚を味わうことができるかもしれませんね。
また、食べ物の「春雨」は、日本独自のもので、日本の春雨は、発祥の中国や韓国と違った原料で作られているのです。
日本の春雨の太さは中国と韓国の春雨の中間ぐらいで、サツマイモとジャガイモのでんぷん質を使って作られています。
二つの原料の割合で食感が変わり、麺の特徴は、柔らかくてモチモチとした食感です。
サツマイモのデンプン質を使うことで麺にコシと粘り気が、ジャガイモのデンプン質を使うことで柔らかくとろみのある麺に仕上がるそうです。
ですが、日本の春雨の特徴として、緑豆などのマメ科のでんぷん質を使った中国発祥のものより熱に弱く、伸びやすく煮くずれしやすいが、煮込んだ時に調味料が染み込みやすいんです。
たしかに、春雨スープなどに入っている春雨を思い出すと、味が染み込み、色が変わるのが早いですね。
なので、食べているときもしっかりと味を感じることができますね。
中国料理人由来の太平燕(タイピーエン)は、緑豆春雨を使った具だくさんの麺料理が熊本県では有名のようです。

春雨の主な産地は、奈良県桜井市と御所市で全国の生産の約6割を占めているといわれています。
中国発祥の春雨は、禅宗の僧侶により、鎌倉時代に日本に伝わったといわれています。
江戸時代には、中国式精進料理・普茶料理の食材としても使用されていたそうです。
春雨は昭和初期までアジアから輸入されており、唐麵や中国のフェンスー、凍麺などの名前で販売されていて、昭和初期に日本国内において製造が始まり「春雨」と呼ばれ、全国に広まっていったという由来があります。
暖かくなってきたとはいえ、まだ冷える日もあります。
ちょっと肌寒いな、体が冷えたなと感じたときは、春雨を使ったお鍋やスープをいただくと温まりそうですね。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。
今日はここまでとなります。
最後までお読みいただきありがとうございます。
村岡誉久吏

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