トランプ氏「台湾は防衛費払うべき」、TSMC株が急落

Reuters によるストーリー

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2024.7.17

 

[台北 17日 ロイター] - 米大統領選共和党候補のトランプ前大統領が「台湾は防衛費を支払うべきだ」と述べたことが伝わり、半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の株価が17日の取引で3%超下落している。

 

トランプ氏はブルームバーグ・ビジネスウィークのインタビューで「私は(台湾の)人々をよく知っており、彼らを非常に尊敬している。彼らはわれわれのチップビジネスの約100%を取った。私は台湾がわれわれに防衛費を支払うべきだと思う」と語った。

 

インタビューは6月25日に行われ、16日に公表された。

同氏は「われわれは保険会社と変わらない。台湾はわれわれに何も与えていない」と述べた。

TSMCは人工知能(AI)アプリケーションからスマートフォン、戦闘機に至るまで、あらゆるものに使用される先端チップの主要メーカーであり、台湾を巡る対立は世界経済に大きな打撃を与えるとアナリストは指摘する。

 

TSMCは今のところ反応を示していない。

メガ・インターナショナル・インベストメント・サービスのアレン・ファン副社長は「トランプ氏の発言は明らかに率直だった。われわれは政治的なレトリックとみている。TSMCは優秀な企業だ。米国内の多くのライバル企業を抑えて市場で勝ち抜いてきた」と述べた。

 

大好調の意見

 日本の半導体産業がべ英国につぶされたのに、台湾や韓国の半導体産業はなぜつぶされないのだろうかと不思議に思って居たが、トランプの局所しか見ない同盟国いじめが始まったようだ。台湾をつぶせば次は韓国のサムスンだ。

 

半年後に台湾積体電路製造(TSMC)がどうなり、台湾の政治がどう変化するか注目しなければならない。台湾が中国寄りの政権に変化したときに、トランプがどんな顔をするか見たい。

 

一方、そうなれば、日本の熊本県での半導体工場建設はどうなるのだろうか。やはりトランプは世界の自由社会にとって危険だ。