円は1ドル=120円まで上昇する可能性-マッコーリーが弱気に逆行

Ruth Carson によるストーリー

 • 6 時間

 

(ブルームバーグ): 円高派は最近ほとんど姿を隠しているが、マッコーリー・グループは例外だ。

  外為・金利ストラテジストのガレス・ベリー氏(シンガポール在勤)は、円相場が今後1年半かそれ以上の間に現在の水準から約33%円高の1ドル=120円前後まで上昇する可能性があるみている。そうなるかどうかは、米国が大きな経済不安に見舞われ米連邦準備制度理事会(FRB)が需要喚起のために積極的な利下げをするかどうかにかかっている。

  「ショックが世界的なものであれば、FRBは恐らく積極的に利下げを行うだろう。積極的な利下げが開始されればすぐに、ドル・円は急落するだろう」とベリー氏はインタビューで語った。

Yen Hasn't Traded at 120 Since Early 2022

Yen Hasn't Traded at 120 Since Early 2022© Bloomberg

 

  日米の大きな金利差を背景に、次の節目は1ドル=170円との声もある。こうした円弱気の大合唱の中で、マッコーリーの超強気は際立つ。ベリー氏の予想は、ブルームバーグ調査での予想中央値と比べてもかなり円に強気だ。アナリストは2025年末までに1ドル=140円前後となり26年終盤までに138円となると見込んでいる。

 

  アジア時間26日の取引で円は1ドル=159.78円前後。日本が1回目の為替介入を行ったとされる4月29日の160円17銭まであとわずかとなっている。

 

  投資家が円安に大きく賭けているため、円はわずかなきっかけで急上昇し得るとベリー氏は言う。

  「われわれは今、蒸気ローラーの前で小銭を拾いながら、根比べをしているようなものだ。もし私が今ドル・円をロングしていたならば、寝ている時も用心を怠らないだろう」とベリー氏は話した。

 

原題:Yen Rising to 120 on Cards For Macquarie, Defying Army of Bears(抜粋)

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大好調の意見

 「投資家が円安に大きく賭けているため、円はわずかなきっかけで急上昇し得るとベリー氏は言う。」とのことであるが、現在の日本の馬鹿馬鹿しいほどの混乱の状況を見るならば、とても信じられない。