『論破王キラー』米山隆一議員、ひろゆきVS経済学者のバトルに参戦 「これはひろゆき氏が正しい」

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2024.6.24 

 

(左から)ひろゆきさん、米山隆一議員、高橋洋一さん

(左から)ひろゆきさん、米山隆一議員、高橋洋一さん© 中日スポーツ 提供

 

 立憲民主党の米山隆一衆院議員(56)が24日、X(旧ツイッター)を更新。「ひろゆき」こと実業家の西村博之さん(47)と、大胆な円安肯定論を展開する元財務官僚で経済学者の高橋洋一さん(68)とのネット上バトルに対し、「これはひろゆき氏が正しい」と軍配を上げた。

 

 5月に高橋さんが「円安上等。1ドル=300円なら成長率20%」などと、歴史的な円安を肯定する持論をテレビ番組で唱えたのに対し、ひろゆきさんが20日、Xで批判したのが発端。現在の倍の円安が進めば、物価上昇に対して収入が追いつかない点を示し、「ホントに学者?」とかみついた。

 

 これを受け、高橋さんは22日、ひろゆきさんの名は挙げず、「円安(自国通貨安)は日本有利(自国有利)なのは、近隣窮乏化として古今東西知られている」などと反論。すかさずひろゆきさんは、「『円安上等。1ドル300円でも誰も文句言うはずない』とメディアで言っておきながら、数式も根拠も出せない」と反論に対して再反論した。

 

 高橋さんは24日の投稿で、「円安は日本経済に『悪影響』ではない…ひろゆき氏の批判に改めて『返答』しよう」とつづった上で、現代ビジネスに掲載された自身の寄稿文を添付。

 

 「数式も根拠も出せない」というひろゆきさんの批判に対し、テレビ出演した際に「近隣窮乏化(自国通貨安は自国有利)を解説した」として、円、ドル、ユーロが10%安くなった際の各国GDPに及ぼす影響を表で示した画像を提示した。

 

 ひろゆきさんはすぐに再々反論し、「『円安上等。1ドル300円でも誰も文句言うはずない』と主張してるのに、10%円安の図しかありません。1ドル300円の試算はどちらですか?」とバッサリ。「また、『誰も文句を言うはずない』の根拠の提示が見当たりません」と指摘した上で、「二点の不備から学生のレポートだったらやり直しですね」と皮肉った。

 

 米山議員は、ひろゆきさんのこの投稿を引用した上で「これはひろゆき氏が正しいです」と指摘。その理由として、高橋さんが示した表に使った「OECD's  New Global Model」は、「現在の経済から得られるパラメーターを用いて、現状からの入力変数の微小変化ΔIに対する出力変数への影響ΔOを予想するもので、為替レート150円が300円になる様な大きな変化に対する影響の予想には使えませんので」と説明した。

 

 続く投稿では、「日本の経済学会の方々も、さすがにこういうでたらめな言説に対しては、きちんと訂正する道義的義務があるのではないか」などと疑問を呈した。

 米山さんはこれまでに、何度かひろゆきさんの主張の間違いを指摘して”完全論破”をした「論破王キラー」としてネット上でも話題になってきた。今回はひろゆきさんの主張を後押しするかっこうとなった。

 

大好調の意見

 「日本の経済学会の方々も、さすがにこういうでたらめな言説に対しては、きちんと訂正する道義的義務があるのではないか」との米山議員の発言はそのとうりであると思う。日本の経済学会の人達は高橋洋一氏など問題視していないのであろうか。高橋氏が哀れであるが、経済学会の人達もこんなことではいずれ世間から見放されることになるのではなかろうか。