マスク氏、ロボット事業で利益1兆ドルの大胆予想-テスラ株主を前に

Craig Trudell によるストーリー

 • 13 時間 

2024.6.15

 

(ブルームバーグ): 米電気自動車(EV)メーカー、テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)は、巨額の報酬プランを承認した株主に対して、ロボット事業で再び大きな利益をもたらし報いることができるとの大胆な予想を披露した。

 

テスラ株主総会、マスク氏の560億ドル報酬パッケージ承認  

 

  テスラのロボット製造事業はいつか自動車事業を追い抜く可能性があると述べた。

Inside Seoul Mobility Show

Inside Seoul Mobility Show© Photographer: SeongJoon Cho/Bloomberg

 

 テスラはカリフォルニア州工場の生産ラインでバッテリーセルを取り出し、出荷用コンテナに収納する2台の人型ロボットの試作版を所有している。13日開催された同社の年次株主総会でマスク氏は、他にも「かなりの数」のロボットがパロアルトのオフィス内を走り回っていると語った。

 

 マスク氏はこの人型ロボット「オプティマス」は来年まで限定生産に入るとは予想していないと指摘。一方、時期は明言しなかったものの、テスラがいつかオプティマスで年間1兆ドル(約157兆円)程度の利益を上げるかもしれないとの非現実的とも言える予想を示した。

  「例えば、株価収益率(PER)がが20倍や25倍であれば、オプティマスだけで20兆ドルの時価総額になるだろう」とマスク氏は発言。「時価総額で現在トップに立つ企業の10倍のバリュエーションを達成することは十分にあり得る」と述べた。

 

 一方で、自動車業界についてはより慎重な発言が目立った。「状況は厳しい」とし、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなどのメーカーがEV生産計画を縮小している点に言及。「テスラはこれから拡大していくつもりだが、簡単な市場ではない」と述べた。

原題:Musk Answers Tesla Faithful With Trillion-Dollar Robot Prophesy(抜粋)

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 ロボット事業がこれからの産業との託宣であるが、それが本当ならばソニーは惜しいことをしたものである。