つばさの党、過激動画配信での広告収入狙いか…根本良輔容疑者「落選運動をビジネスにしたい」

読売新聞 によるストーリー

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2024.5.18

 

 4月の衆院東京15区補選を巡る選挙妨害事件で、公職選挙法違反(選挙の自由妨害)容疑で逮捕された政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)(埼玉県朝霞市)らによる他陣営に対する演説妨害や選挙カーへの交通妨害が、少なくとも計15件に上ることが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は選挙カーの交通妨害についても同法違反容疑で立件する方針だ。

深川署に入るつばさの党の根本良輔容疑者(17日午後、東京都江東区で)

深川署に入るつばさの党の根本良輔容疑者(17日午後、東京都江東区で)© 読売新聞

 

黒川容疑者と補選に立候補した同団体幹事長の根本良輔容疑者(29)(東京都練馬区)ら3人は告示日の4月16日、江東区のJR亀戸駅前で他候補が街頭演説中、拡声機を使って大声を張り上げるなどして聴衆が演説を聴くのを困難にし、選挙の自由を妨害したとして、今月17日に逮捕された。

 

 捜査関係者によると、警視庁が複数陣営から被害申告を受け、現場で撮影された動画などを解析した結果、同団体による演説妨害は補選中、少なくとも5件確認された。「カーチェイス」と称して、他候補の選挙カーを追いかけ回す交通妨害も10件以上あり、妨害を受けた陣営は街頭演説の中断や予定の変更、警察署への避難を余儀なくされたという。

 

 公選法は「交通の便」を妨げる行為を禁じており、候補者や運動員らに交通の不便を生じさせた場合などに適用される。

乙武氏の陣営の演説にかぶせるように、大音量で演説をするつばさの党の黒川代表(4月16日、東京都江東区で)=西孝高撮影

乙武氏の陣営の演説にかぶせるように、大音量で演説をするつばさの党の黒川代表(4月16日、東京都江東区で)=西孝高撮影© 読売新聞 提供

 

 同団体は一連の行為を動画撮影し、SNSや動画投稿サイトで公開。ユーチューブに投稿されたライブ動画は約40本で、18日時点で再生回数は計約250万回に上る。根本容疑者は補選中、動画で「動画再生数がすごい。落選運動をビジネスにしたい」などと話しており、警視庁は過激な動画で再生回数を伸ばし、一定の広告収入を得たとみている。

 

大好調の意見

 つばさの会という政治団体を名乗り政治家を目指しているふりをしていたが、やはり金儲けのためのパフォーマンスであったとは。まことに予想通りで恥ずかしい限りである。