河野太郎が独自任命した「中国国営企業ロゴ透かし資料」提出女性の「謎多き経歴」

アサ芸プラス によるストーリー

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2024.3.27

 

 

再生可能エネルギー導入に向けた規制の見直しを目指す内閣府のタスクフォースで提出された資料に、中国国営企業「国家電網公司」のロゴマークの透かしが入っていた問題で、資料を提出した公益財団法人「自然エネルギー財団事務局長」の大林ミカ氏を委員に選んだのは、河野太郎規制改革担当相だった。大林氏は政府のほかの審議会にも出ているが、その身元には謎の部分が多い。

 

内閣府規制改革推進室の山田正人参事官は3月25日の記者会見で、資料を作成した大林氏がタスクフォースの民間構成員に選任された経緯について、こう説明した。

 

「2020年9月に河野太郎氏が規制(改革)担当相に就任し、同年11月にタスクフォースが設置された。その際、再エネに関する有識者を選定したということだ。タスクフォースは法令上の根拠に基づく会議体ではない。規制改革担当相の決済で設置されている」

 

言論プラットフォーム「アゴラ研究所」の池田信夫所長は、Xで疑問を投げかけた。

〈チェックが必要なのは資料ではなく、大林ミカの身元。自然エネ財団のプロフィールには、2011年以前の経歴が書いてない。中津生まれとか大分生まれとか、矛盾した情報がある。高卒以後の職歴が不明。国籍も不明。住基番号がついてないという地方公務員の情報もある(住基ネットで検索できる)〉

 

国際太陽エネルギー学会の賞を受けた際、大林氏は2017年11月に、朝日新聞の「ひと」欄で紹介された。そこでは「『パンク好きの現代詩人』で英語講師をしていた。妊娠・出産を契機に健康や環境への関心を深め、25年前(1992年)に故・高木仁三郎さんがいた原子力資料情報室のスタッフに」なったとある。

 

その後、国際再生可能エネルギー機関(IRENA)アジア太平洋地区責任者を経て、2011年にソフトバンクグループの孫正義会長兼社長が設立した自然エネルギー財団事業局長になったと説明している。

 

大林氏は1964年11月生まれで、専門学校を卒業後、英語講師になったとしているが、大学などで学位をとったわけではないようだ。政府当局者は、

「大学院を必ず出ていないといけないわけではないが、科学の専門家ではたいへん珍しい経歴。委員に選ぶ前のチェック態勢に不備があるのは明白だ」

と河野氏の対応に異議を唱えている。

(喜多長夫/政治ジャーナリスト)

 

大好調の意見

 大林ミカさんはどうも環境問題で特にしっかりとした専門教育は受けていない人物のようである。どの様にもぐりこんだのか判らないけれど反原発活動家でもあるようだ。河野太郎大臣も反原発の立場のようなので馬が合ったのかもしれない。大林氏は特に環境問題の専門教育を受けてはいないようなので、ミス任用かもしれない。