じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧
週刊現代 によるストーリー
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2,024,3,10
肝臓と腎臓をいたわれば、健康長寿を実現できる。しかし、古く、間違った常識にとらわれていると、かえって老いを加速させてしまう。春の健康診断にむけて、知識をアップデートしておこう。
前編記事『肝臓と腎身体の寿命より先に「腎臓」が死ぬ人が続出中!…現代人が「ただ生活しているだけ」で「必要量の3倍」を摂取している「ヤバすぎる危険物質」』より続く。
リンが多く含まれる食品
リンと上手く付き合って腎臓を健康に保つためには、どんな食材に含有量が多いかを知っておく必要がある(下の表を参照)。
じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧© 現代ビジネス
まず理解しておきたいのは、リンには「有機リン」と「無機リン」の2種類があることだ。
「食品にもともと含まれる有機リンと、食品添加物に使われる無機リン(リン酸塩)があります。
前者は肉や魚などたんぱく質が豊富な食品に多く含まれています。
無機リンは、食品添加物が使われた食品に多い。とくに過剰摂取が問題となっているのは、この無機リンです」(前出・高取氏)
有機リンを多く含む食品を摂りすぎるのも、もちろん注意したほうがいいのだが、体内への吸収率は20~60%と食品によってかなり違いがある。
いっぽう、食品添加物中の無機リンの吸収率は90%以上と、腎臓への負担が大きい。
「とくにソーセージやハムなどの加工肉、スナック菓子、インスタント麺、ファストフード、コーラなどの清涼飲料水はリンの含有量が非常に多いので、日ごろから摂り過ぎに注意しましょう」(前出・黒尾氏)
とはいっても、いまはほとんどの加工食品に添加物が入っていて、いちいち気にしていたら食の幅が狭まってしまい、かえって栄養バランスを崩してしまう。
じつは玄米が危ない
そうならないために、買い物へ行ったら食品表示ラベルを必ずチェックしておこう。そこに「pH調整剤」「リン塩酸」という表記があれば、食品添加物が入っているということなので、できるだけ避けたい。そうすれば、リンを避けつつ食事を楽しむことができる。
有機リンのなかで吸収率が高く、注意したほうがいい食品もある。
「骨粗しょう症予防のために、牛乳を毎日飲んでいる中高年の方はやめたほうがいいでしょう。数ある飲み物のなかでもっともリンの含有量が多いことで知られ、健康のためにはおすすめしません。
また、赤身肉と他の肉は多少の差はありますが、リンの含有量が高めです。個人的には肉類の動物性たんぱく質よりも、植物性たんぱく質のほうがリンの吸収率が低く、血液も酸性に傾きにくいため腎臓によいと薦めています」(前出・高取氏)
意外な落とし穴が、食物繊維が豊富で栄養食として人気の玄米だ。胚芽やぬかが残っている影響で、茶碗1杯分あたりのリンの含有量は白米の約4倍にのぼる。腎臓に不安がある人は白米を食べたほうがよっぽど健康的だ。
いっぽうで食べていいものもある。それは大豆食品だ。
「大豆の有機リンは『フィチン酸』という形で含まれていて、これは人間の腸からは吸収されません。たくさん摂ったとしても、吸収されないまま便と一緒に排泄されます。
リンを含む添加物に注意し、たんぱく質の摂取を肉や魚など動物性食品だけに頼らず、大豆などの植物性食品から摂取するように気をつけるだけで、体に吸収されるリンの量を2~3割減らせるので、心がけてみてください」(前出・黒尾氏)
リンをカットする調理法
ただ、リンを摂らないよう食事量を減らしてしまい、エネルギー不足になっては元も子もない。
調理法を工夫することで摂取量を減らすこともできる。たとえば、かにやえびなどのリン含有量の多い魚介類は生で食べるのではなく、ゆでこぼしをすることで、含まれるリンの最大30%ほどを湯に溶け出させて取り除くことができる。
Photo by gettyimages© 現代ビジネス
どうしてもカップラーメンが食べたいときは、麺に注いだお湯はいったん捨てて、調味料とかやくを入れるときに新しい湯を注げば、リンはぐっと減らせる。そのほかにも、ハムやベーコンは熱湯で振り洗いし、ソーセージはゆでる前に切れ込みを入れておけば最小限の摂取量で済む。
ネフロンをリンから守ることが、腎臓をいつまでも若々しく保ち、ひいては長生きする秘訣となるのだ。
「週刊現代」2024年3月9日号より
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じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧© 現代ビジネス
じつは「玄米」が危ない…腎臓を早死にさせる「ヤバすぎる物質」がたっぷりの食品一覧© 現代ビジネス
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大好調の意見
健康に良いと思い玄米食を食べてきたが、逆に腎臓に悪いとは思わなかった。一体何を食べたらよいのであろうか。難しい世の中である。
だが、何を食べるかという問題は、余りにも特定の食品に凝り固まって摂取すると長所以上に欠点が強くなるので、ほどほどにする飲食するより方法がない。極端に偏った食事をせず、バランスよく喫食することにしよう。