空売り投資家、EV販売世界首位のBYD標的-競争激化で悲観強まる

Charlotte Yang によるストーリー  • 5 時間

2024.1.4

 

ブルームバーグ): 中国の電気自動車(EV)メーカー、比亜迪(BYD)の株価下落を見込む取引が昨年9月以来の高水準に増加している。競争激化に伴い、販売の伸びが鈍化するとの懸念を反映している。

 

  IHSマークイットのデータによると、香港上場のBYD浮動株に占める空売りの比率は1月1日時点で約5.5%。オープンインタレスト(未決済建玉)に基づくプット・コール・レシオはここ1カ月で上昇しており、同社の2023年10-12月(第4四半期)のEV販売が米テスラを上回ったにもかかわらず、オプショントレーダーの間で悲観的見方が強まっていることを示唆している。

 

  BYDは世界最大規模の中国EV市場の先導者とみなされており、こうしたポジショニングは、同セクターの先行きを巡る懸念の高まりを端的に示している。中国政府が成長加速に苦戦し、競争が激化する中、逆風が強まっている。UOBケイ・ヒアンは、24年に中国EV販売の伸びが17%に半減すると予測している。

BYD's Short Interest Level Surges to Three-Month High

BYD's Short Interest Level Surges to Three-Month High© Bloomberg

  LWアセット・マネジメント・アドバイザーズのファンドマネジャー、アンディ・ウォン氏は「中国の厳しい経済環境の中、23年の高いベース効果と消費者需要低迷を踏まえると、BYDの今年の成長の勢いには懸念がある」と指摘した。

 

関連記事:

テスラ、EV販売世界首位の座から陥落-中国BYDに抜かれるBYD、12月も販売好調-テスラ抜き四半期で初のEV世界首位かテスラ、EV販売世界一から陥落か-中国BYD台頭で勢力図に変化

原題:Short Sellers Target World’s Top EV Maker as Rivalry Intensifies(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

©2024 Bloomberg L.P.

 

大好調の意見

 EVの販売不振が明確になっている以上当然の動きである。解決策は畜電池の改良待ちであろうか。