キャシー・ウッド氏、テスラの買いに転じる-ウォール街の見方に逆行

Abhishek Vishnoi によるストーリー  • 2 時間

2024.1.4

 

(ブルームバーグ): キャシー・ウッド氏は、昨年の大半を通じて売っていた電気自動車(EV)メーカー、テスラ株を買い始めた。ウォール街の同社に対する見通しが急速に暗くなっている時期に買いに転じた。

 

  ブルームバーグがまとめた日々の取引データによると、ウッド氏のアーク・インベストメント・マネジメントが運営するファンドは12月20日と1月3日に約21万6000株のテスラ株を購入した。今回の買い越し以前は3四半期連続で売却していた。

 

  テスラに対するアナリストの見方は、EV需要の減速が見込まれ、政府のインセンティブが枯渇し、中国の比亜迪(BYD)の安価なモデルがEVにおけるリーダーの地位を脅かす中で、急速に悪化している。テスラ株は3日、4%安の238.45ドルで取引を終えた。

BYD Beats Tesla in Electric-Car Sales | China’s top brand becomes the new global No. 1 in EVs

BYD Beats Tesla in Electric-Car Sales | China’s top brand becomes the new global No. 1 in EVs© Source: Company statements

 

  ブルームバーグがまとめたデータによると、テスラの12カ月の予想に基づく利益についてのコンセンサスは過去1年で20%以上低下。ここ2年で最低付近となっている。

  業界の成長が鈍化し、中国が世界最大の乗用車輸出国になろうとしている一方で、ゼネラル・モーターズやフォード・モーターのような同業他社が収益性への懸念を背景にEV計画から手を引く中、テスラはより多くの市場シェアを獲得する素地があるとウッド氏は考えている。

 

  「テスラや、EV開発を続ける他の企業が獲得できるシェアは大きくなっている」と、ウッド氏は先週、ブルームバーグテレビジョンで語った。

   テスラに関するアークの分析では、2027年の株価予想は2000ドルで、強気の場合は2500ドル、弱気の場合は1400ドル。アークの旗艦ファンドは過去12カ月に、ナスダック100指数の51%に対し、59%上昇した。

原題:Cathie Wood Nibbling Back Into Tesla as Wall Street’s View Dims(抜粋)

More stories like this are available on bloomberg.com

©2024 Bloomberg L.P.

 

大好調の意見

「ゼネラル・モーターズやフォード・モーターのような同業他社が収益性への懸念を背景にEV計画から手を引く中、テスラはより多くの市場シェアを獲得する素地があるとウッド氏は考えている」とのことである。

 

確かにその可能性はあるが、だが、中国のEVメーカーや日本の自動車メーカーががテスラよりも強い競争力を発揮する可能性ががあるのではなかろうか。

 

それとも、ウッド氏はテスラの競争力に関しなにか秘密の情報を持っているのであろうか。