「太宰治情死考」 坂口安吾著 | 白痴日記。

「太宰治情死考」 坂口安吾著

堕落論をよんでいたら、太宰治情死考という項があったので、おもわず読んだ。

正直、読めば読むほど、太宰のあの自殺が事故であったような気がしてならない。
前に猪瀬直樹のピカレスクを読んでいたから、なおさらそう思ってしまった。
安吾の言うように、スタコラサッチャンの無知を嘆いたってしょうがない、しょうがない。でも、やるせない。
天才というものは、早く死んでしまうにしても、早すぎやしないか。
あと、もう少し、生きて欲しかった。

昨日壇が太宰について書いた文章を読み、今日偶然また、安吾が太宰について書いた文章を読んだ。

だからなおさら、安吾がしきりにバカバカしいと繰り返す言葉が悲しくて、悲しくってしょうがなかった。 
何で死んでしまったんだろうって、悔やんだって仕方ないことをひたすら悔やんでしまう。

やっぱり、太宰は私の中で特別な作家なのだと思った。
太宰の文学は、暗いものも多いけど、でも、生きようって思える。
悩んでいたことが馬鹿らしくなってしまうような滑稽さや愛情が、あふれていて、生きようって思える。


どんなにバカバカしくても、いいではないか。という安吾の言葉が胸に響いた。