蛾を集め始めて4ヶ月とちょっとかな?
ってなった訳ですよ
蛾自体は前々から興味はありヤママユとヒメヤママユの標本を作成したりしたもののここまで本腰(?)
を入れて加熱する程では無かった…
今まではクワガタ中心だったので6〜9月辺りが採集シーズン、たまに材割りなどをやる程度でしたが…
今では春夏秋冬採集シーズン!!
(と言ってもフユシャクはそこまで興味無いので冬はそうでもないかな)
毎シーズン違う種類の蛾が発生するので楽しみで仕方がない!!
絶対展翅板足りなくなる未来が予想できますねぇ…
まるで小学生の頃に戻ったみたいだぁ…(歓喜)
と右足の親指ぐらいまで沼に浸かっている状態だが
この現状の発端となった書物とある蛾が存在するのです…
1つ目は『ファーブル昆虫記 第7巻 下』
ファーブルが蛾の発するフェロモンを発見する話が書かれているが
そこで登場するのがオオクジャクヤママユと言う蛾
ここで初めて“クジャクヤママユ”と言う名前を目にするのだが当時はそこまで気には留めなかった
そして大元凶となったのは2つ目の書物
『少年の日の思い出』である
国語の授業で読んだ人も多いかもしれない
蛾や標本集めてる人にはトラウマレベルの話が載っている
その作品に登場する主人公にぶっ潰されたのがクジャクヤママユだが
クジャクヤママユって何だ!?
ってなった訳ですよ
貴重な蛾である事はわかる…だがそれ以上の事が分からない!
学校や本屋にあるような図鑑って基本的に日本産の蛾だけで仮に海外の蛾が載っててもニシキオオツバメガやヨナグニサンぐらいなもんなんですよ
当時のネットでクジャクヤママユって調べても少年の日の思い出しか出てこないんですよ
先生に聞いてもわかんないと言われ
無論学名何て知る訳ないからどうしようもなかった
(何かわからんけど当時はクジャクヤママユについて凄く必死だったのだけ妙に覚えてる)
で月日が経って“クジャクヤママユ”と言うフレーズだけ頭に残ってた頃に
ふと思い出して私の高度な検索技術を使って調べてみた訳ですよ
出て来た画像の第1印象は地味
なんかもっと派手だと思ってた
だがまあ、当時はあんなに夢中だったので折角だしと思って調べててわかったのが“クジャクヤママユ”と付く蛾は複数いる事など…
そう言えばファーブルはオオクジャクヤママユって奴だったなーとか思いながらずっと調べてたら…
何だろう…クワガタのシーズンも過ぎていた事もあり、この不思議な虫達に対するスイッチが入った気がした
まず、クジャクヤママユと同じヤママユ系の国産種の標本が欲しくなり、採集したのが去年のウスタビだった
地元およびその近くで多く取れたのが更に加熱させるきっかけだったかもしれない
そして長いこと謎の存在であったクジャクヤママユにまで手を出してしまった…
最初に入手したのは…
パボニエラヒメクジャクヤママユ
(Saturnia pavoniella)
実は左の雄はある疑惑が浮上しているが…
その疑惑とヒメクジャクとの違いは後で説明しよう
次に入手したのが大本命…
クジャクヤママユ(Saturnia spini)
すべての元凶
主人公に潰されたと言われている種類です(ヒメクジャク説もあるんだけどね)
やっとこさ手に入れた標本からはとてつもないオーラと言うか魅力を感じました…
「魅入られた」とはまさにこの事…
お値段は今まで買った標本では最高額でしたよ
PS4よりは安かったとだけ言いましょうか…
次に入手したのが…
ヒメクジャクヤママユ(Saturnia pavonia)
同じpavoniaでも産地によって模様が違う
下の標本はインフェスの標本の状態がかなり悪かったので後日購入したもの
(次からはちゃんと状態を確認してから購入しよう)
さて…パボニエラヒメクジャクの所で書いた通りこの二種は良く似ています
学名まで似ています
ではどう見分けるかですが…
後翅のラインが比較横向きなのがヒメクジャク
後翅のラインが大きく下向きになっているのがパボニエラヒメクジャクです
でこちらが雄なのですが…
そして本来は雌同様後翅のラインが下向きになるのですが…
(参考としてネットで拾ってきたパボニエラヒメクジャクの雄の画像です)
ここで考えられるのが交雑種説です
この二種は生息地が被る場所ではしばしば交雑が起こるようで
この雄の産地はチェコ
ヒメクジャク、パボニエラヒメクジャク共に生息地している国であるため交雑する可能性は充分有り得ると思います
まあ、地域による固体差の可能性の方が高いけどね
それにヒメクジャクとパボニエラヒメクジャクの違い何て気にならないって人の方が多いみたいですしおすし
現にインフェスではパボニエラヒメクジャクをヒメクジャクとして売ってる所もありましたし…
あ、オオクジャクヤママユはまだもってないです…
早かれ遅かれ手に入れますが…
以上、沼に落ちる原因を作った蛾の紹介でした!