4年ぶりに乳用牛の雌牛が増えているそうだ
やっとだ・・・。
牛は授精から数えると約3年、出生からだと2年経たないとミルクを生産しない
この「タイムラグ」が、ミルクの生産量や子牛の価格、はたまた肉用牛の価格にも影響を及ぼし、更には牛乳乳製品の価格や供給量にも波及する。
雌のホルスタインを産ませようと思って授精しても、3年かかる。肉用牛もしかり。
で、さらに2年くらいするとミルクの生産量も増えて、子牛の価格も下がってくるだろう
また、「産まれてくる子牛の種別」もおおきな影響力を持っている
例えば、君がいるだけで心が強くなれること
これ、こないだも使ったばかりだ
じゃなくて、例えば我が家。年間50頭生まれるとする。
50頭はホルスタイン40頭、和牛10頭。
和牛10頭からは当然和牛が産まれる。
ホルスタインは、異なる品種の種も授精することができる(ほぼ和牛)。で、和牛を授精するとホルスタインと和牛の交雑種が産まれる。
また、受精卵移植技術が当たり前のように行われている昨今。
和牛の受精卵を移植すると、和牛が産まれる。
ということは、、、
ホルスタインから産まれる牛は・・・
1 ホルスタイン♀
2 和牛♂♀
3 交雑種♂♀
4 ホルスタイン♂
で、これは価格順。
ワタクシが幼少のころはほぼホルスタインで、たま~に交雑種が産まれるくらいだったが、いまや一番多いのは「和牛」だ
もちろん十数頭ホルスタイン♀を確保した上でな。
なぜなら、、、酪農家は所得確保のために価格の高い子牛を産ませようとするから。
我が家だけでなく、全国的にこの傾向が続く。
となると、、、
和牛の価格は100%下がる
ホルスタイン♀は、そんなに下がることはなさそうか?
農家の減少が規模拡大より上回るって、見立てだからなー
そしてホルスタイン♂はかなり減る。
ということは、安価な国産牛肉が減ってしまうという事
消費者の選択にも大きな影響を及ぼす「酪農家」
「先を見る目」が必要だ
そんなめんどくせーことはつゆ知らず。
今日は和牛を近くの放牧地に移動
とても美味しそうな牧草がいい具合に伸びてます
キレイに食ってくれや
台風、大事になりませんように。