その日。
私は、食材の買い物に来ていた。
お隣には、
有岡くん。
『ねえ、ねえ、これ、食べたいよ』
メガネ越しに訴えてくる、彼。
「あ~、かごにどうぞ」
私は、断れない。
グルメロケが増えて、
カロリー消費を気を付けるようになった。
とはいえ、意外とよく食べる。
「もう、レジに行きますか」
『そうだね。あ、フルーツ取ってくる。』
通路で私は、彼の背中を見送る。
少し前に、
本音をぶつけて、
受け止めてくれた彼は、
本当に優しい。
でも、
彼の気持ちをもっと知りたくなった。
怖いけれど、
知りたい。
