昨今、パワハラやセクハラが社会問題になっている。
演劇業界でも例外なく該当すると思う。
演劇、特に演出から演者へのパワハラは目を覆いたくなるほど酷い現場があるのは事実だし、自身が遭遇したことも屢々。
だが不思議と、あまり問題提起されていない気がする。
以前携わった演出家が言っていた。
「演出はダメ出しを言い続けると人間性の否定になる」
と。
果たしてそうだろうか?
仕方がないことなのだろうか?
確かに演出家と演者の間で役や作品創り、芝居に関するプランが合わないことがある。そこにダメ出しを続ければ、いずれは人間性の否定、更にパワハラに繋がることがある。
だから演劇業界でパワハラは仕方ないよね。感情でやることだから演出も感情的になっちゃうんだよ。
↑これが普通だと思っている演出家がいる以上、パワハラは無くならない。
更にこれを『良い作品創りをする文化』と常態化して演者が当たり前に受け入れてしまうのが問題。
この問題意識を持つ人が、演劇業界に増えることを願う。
因みに僕が昔々受けた、割と衝撃的だったパワハラ。
「差し入れのフルーツサンド賞味期限切れてるから出演者に何かあったらマズイので食べるか捨てるかしといて」