【公演終了から2週間】

#飛龍伝G2022 無事全公演終了しました!

ご来場頂いた皆様、本当にありがとうございました!





千秋楽から2週間無事経過して、本当の公演終了と言われて2年。

未だコロナ陽性への風当たりが強い演劇業界ですね。



8月上旬も終わろうとした頃、Gフォース主宰の後藤さんから連絡が来ました。

「飛龍伝やるから桂木順一郎やらないか?」

と。

僕は即答でやります!と言えませんでした。



飛龍伝、桂木順一郎

いつかは触れる作品だろうと思っていた作品。

Gフォースさんの飛龍伝はお世話になった先輩たちが過去に出演していて、いつか出たい、話が来たら受けようと思っていました。

が、しかし、主演の桂木順一郎とは思っていませんでした。



即答出来なかったのは理由、ストレートの舞台で長台詞話すなんて5年やっていません。

コーラスやダンサー枠を担うことが多いアンサンブル俳優にとって、飛龍伝の出演は今の自分に耐え切れるか、台詞覚えられるか不安でした



返信期限の迫った前日、いつもながら映画を観ていて、ふと思いました。

『自分が役者である証明は、役者である姿を見せ続けること』だと。

何故急にそんなことを思ったか分からないけど笑

でもそう思ったならやろう。


返信期限ぴったりの時間に、

やります!と返事。



7年ぶりに参加するGフォースさん。

#飛龍伝G2022 全キャスト初対面。

あーこれは稽古初日コミュ障大発動やん。


稽古初日、スタジオに着くと知らない人ばかり(そりゃそうだ笑)

でも皆若くて僕はそこそこ歳上だろうから、すぐ着替えて端っこで台本を読む。

程なくして後藤さんと制作のまゆみさんがスタジオに。

すぐに挨拶に行くと、お2人は7年前の続きのようにあっさり対応してくれる笑

不思議と、このあっさりした対応で何となく安心したのを覚えてます。


顔合わせを終え、早速立ち稽古。この立ち稽古、僕にとっては一瞬でした。初日にしてはかなり進んだ稽古だったけど、一瞬。

それはこの最初の立ち稽古が楽しかったから。

この演出なら、このキャストなら、何かスゲェもの出来そうって思ったから。


それからは怒濤の稽古が進みました。


皆で飛龍伝に向き合う毎日。

悩み、闘い、世界革命戦争勝利を信じ続けた毎日。

僕も、当時の学生も、分からない何かを掴み続けたくて必死でした。


全共闘作戦参謀長 桂木順一郎

改めて思うのは、彼に出会えたのもまた奇跡でした。

彼はきっと、信念や情勢に自らの意思を振り回されて、少し目的を見失っていたのかもしれない。

それは、桂木順一郎を受けると即答出来なかった僕と同じだったのだ、と。


そしてまた、夢ちゃんの美智子、三尾くんの一平に出会えたのも、全共闘学生たち、機動隊たちに会えたのもまた奇跡でした。

稽古前と稽古後、キャスト皆で何でも話しました。

話しすぎて何の打ち合わせもしていないのに、急にショートコントが始まる集団です笑



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