第23回 本音で生きる人は、意見と事実を分ける
本音で生きる人は
建前で生きる人は
意見が事実になる
有名な寓話です。
「この国では誰も靴をはいてないから、靴は売れません! 」
靴を売る目的でアフリカに派遣された営業マンAから、このような報告を受けました。もしあなたが上司なら、アフリカにいって靴を売りますか? また、別の営業マンBから「この国では誰も靴をはいてないから、靴が大量に売れます! 」と報告を受けた場合はどうでしょうか? 少し受け取り方が変わってきませんか。靴をはいてないという「事実」は一つです。ただ「意見」は、上記の話のように、人の捉え方によってたくさん生まれます。
にも関わらず、「建前で生きる人」は、個人的な一意見を、事実としてそのまま受け取ります。自分で事実を見ようとしません。その結果、チャンスを逃してしまったり、間違った選択をしてしまうことがあります。上記の話でいえば、「靴は売れない」という営業マンAの意見に疑問を持たず、アフリカ進出をあきらめてしまうのです。
「思い込みは、あると気付いた時にはもう思い込んでおらず、思い込んでいる間はある事すら知らない。」
元陸上選手の為末さんが、このように言っていました。人は常に何かを思い込んでいてそれに気づいていません。自分の思い込みや誰かの意見が、事実であるかどうか確かめもしない。いつのまにか自分にはどうしようもない事実になっていて、知らず知らずの間に自分の思考を停止させてしまうことがあるのです。
PCR検査陽性者は、コロナ感染者か!?
そのテレビを観ている人たちが、必要以上に不安になり、外出制限が解除されても外に出られなかったり、将来に対する希望を失い、何もやる気が起きずにうつ病になるケースも増えているとのこと。ここでいう事実は、PCR陽性者が116名であったということで、感染しているかどうかは定かではない。「コロナ感染者が116名」という報道は、事実ではなく、言うなれば、コメンテーターの感想です。
自粛警察なんてひどいものです。公園でマスクをせずに遊んでいる子どもを大声で怒鳴り散らす。砂場で遊べないようにカッターの替え刃を撒き散らす。そのような事件がありました。その当時は、子どものストレス発散や体力維持のために、政府も外で遊ぶことを推奨していました。なのに、いったん自分が正しいと思い込んでしまうと、周りの声が聞こえなくなり、和を乱す者を正義の名のもとで弾圧しようとします。
多くの人は、周りから非難されるのがめんどくさいし怖いので、世の空気に従っていくのです。事実であるかどうかはもはやどうでもいい。みんなと同じが楽だから。まさに、赤信号みんなで渡れば怖くない状態。これが同調圧力として、この国では法律以上の力を発揮します。
竹やりで爆撃を撃ち落とそう!
戦時中の竹やり訓練はご存知ですか。当時の日本政府が、竹やりでアメリカの爆撃機を落とせると考え、竹やりを空に向かって突き上げる訓練を、全国民に義務づけました、強制です。もちろん、竹やりで撃墜するなんて不可能。ライフルを持ったアメリカ兵相手に竹やりは通用しない。そんなことは3歳児でもわかります。しかし、多くの国民がマジメに竹やり訓練を取り組んでいたそうです。
「竹やりでは、飛行機を落とせません」と言えば、非国民だと非難され、生きていけないという状況でもありました。今ならこれは間違っていると誰でもわかります。が、その当時はわかりませんでした。政府が間違うこともあるのです。メディアがいつも事実を言っているとは限らないのです。
このように誰かの意見が事実になり、自分の頭で考えない人が増えていけば、この世界は多様な価値観や生き方が許されない、とても居心地の悪い世界になっていきます。周りの人に合わせて生きなければならない。自分らしく生きることが罰せられる。僕は、そんな世界は絶対にイヤです。なんとしてでも阻止したい。だから、いま子どもたちに、自分の頭で考える力を徹底的に教えています。何が事実で、何が意見かを見極め、事実をもとに、自分の意見を伝える練習です。
意見と事実を切り分ける
クリティカル思考とは、目の前にある情報や出来事をそのまま鵜呑みにせず、「それは本当に正しいのか? 」と疑問を持ち、自分が納得できる答えを見つけるための思考法。今回は、アメリカでフェイクニュースを見分ける時に活用されているCRAPテストを紹介します。この4つの問いを自分にも相手にも投げかけることで、事実と意見を簡単に見分けられるようになります。
冒頭の寓話の「この国では誰も靴をはいてないから、靴は売れません!」という部下の報告に対して、CRAPテストをやってみましょう。
C : その情報は最新(Current)ですか?
その国に訪問したのが一年前のことかもしれません。その当時は、誰も靴をはいてなかったかもしれませんが、現在は状況が変わっている可能性もあります。
R: その情報は信頼(Reliable)できますか?
部下は何を根拠に、その国の人が靴をはいていないと言っているのかを問うてみましょう。その国のすべての村ではなく、一部の村の人だけを見て靴を履いていないと判断したかもしれません。そもそも、靴をはいていない国では、靴が売れないというのは事実でしょうか? 冒頭にもお伝えした通り、靴のはき心地の良さを理解してもらえたら、靴を買ってもらえる可能性もあるのではないでしょうか。
A: その情報が得られた情報源(Authoritatibe)は、信頼できますか?
情報源である部下のことを本当に信頼できますか? 不真面目な営業マンで実際現場を見ていなかったかもしれないし、うその報告をしている可能性もあります。
P: その情報の目的(Purpose)は何ですか?
この部下がそのように報告している目的は何ですか。単身赴任でその国に飛ばされて靴を営業するのがイヤだから、そのような報告をしているのかもしれません。
「自分の判断以上に自分を欺くものはない」
芸術家レオナルドダビンチの言葉です。信頼している先から得られた情報でも無条件に受け入れず、自分の頭を動かして、「事実」と「意見」を区別しましょう。そして、大事なことであれば自分のその目で、事実かどうか確かめましょう。
信頼している人の意見でも
まず疑う!
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ライフスキルティーチャー
ミスターおかっち
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僕の人生で起こったすべてを物語にしました。
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