第6回 本音で生きる人は、ほめ言葉に感謝する
本音で生きる人は
ほめ言葉に感謝する
建前で生きる人は
ほめ言葉を拒絶する
「そんなことないです」
「たまたまです」
「いえいえ、私なんてまだまだです」
ほめ言葉に対して、このように返されガッカリすることがあります。いい仕事してくれてありがとうって思ったから声をかけたのに、なんで受け取ってくれないのって。もっとあなたの話を聞きたいのに、話はこれでおしまい。思い当たることはありませんか?
「建前で生きる人」は、ほめられた時の対応が苦手です。「自分なんてまだまだ、、、」と思っているので、相手の言葉をそのまま受け入れることができません。また、相手に劣等感を持たせたくないという優しさが強いため、自分をできるだけ下げてマウンティングしないように常に気を配っています。ほめられることで周りから注目を浴びるのも得意ではないようです。できるだけ目立ちたくない、輪の中心にいたくない、そのように思い、とっさに自分を否定するような言葉を返してしまいます。
「実るほど、頭を垂れる稲穂かな」
成功者とされる経営者がよくスピーチで使うことわざ。稲は育ってくるとその重みで実の部分が垂れ下がってくることから、「偉くなっても学ぶ姿勢を持って謙虚であれ」という意味です。このことわざに象徴されるように、日本社会では謙虚が美徳とされ、「私なんて、まだまだです」という言葉が受け答えの代名詞としてまかり通っています。ここに僕は違和感があります。謙虚な姿勢が悪いわけではありません。多くの人が謙虚の意味を履き違えているのではないでしょうか。
謙虚=素直
謙虚という言葉を、辞書で調べてみました。「自分を偉いものと思わず、素直にほかに学ぶ気持ちを持つこと」と出てきます。これは、「相手と対等に接して、相手の意見を素直に受け入れる」ことを意味していて、「自分を卑下して、相手の言葉を拒絶すること」ではないはずです。ほめられた時に「そんなことないですよ」と返してしまうのは、「あなたの評価は間違っています」と、言っているようなもの。ほめ言葉は、相手からの想いが詰まったプレゼント。プレゼントにケチをつけて、突き返すなんて失礼ですよね。
別の記事で詳しく解説しますが、自分の言葉は世界中の誰の言葉よりもセルフイメージ(自分に対するイメージや評価)に影響します。自分を否定するようなことを言い続けてたら、潜在意識の人格を形成する領域にその言葉が刻み込まれていき、自分のことを価値ある人間だと思える自己肯定感が育っていきません。「自分なんてダメ」という気持ちで生きていると、本当にダメな自分になっていきます。これはマジですよ。言葉があなたの未来をつくるのです。
ほめ言葉に感謝しよう
「本音で生きる人」は、ほめ言葉を素直に受け取ります。言葉の裏にある「認めてあげたい」「頑張りに感謝したい」という相手の気持ちを読み取って、それに対して感謝の言葉を伝えます。たとえ、他人からの評価が自己評価と違ったとしても、「いえいえ、あれもできなかったし、これもできていないです」と否定するのではなく、まずは相手の気持ちを受け取ります。感謝を持ってその言葉をいただくのです。
その後に、必要であれば自分の意見や今後の課題を添えます。そうすることが、相手に対する配慮であり、思いやりであると考えています。それでは、具体的にどのようにほめ言葉を受け取り対応すれば良いのか。具体例を紹介しながら三つのポイントで解説します。
ほめ言葉の受け取り方3つのステップ
①ありがとうございます。そのように言っていただいてうれしいです。
②今回、このような成果が出たのも〇〇さんの助言があったからだと感じております。
③今後は、新しい△△という課題が見つかったので、改善できるように努力していきたいです。これからもご指導よろしくお願いします。
このように、①相手の気持ちを受け取り感謝を伝える ②周りの人や環境への感謝を伝える ③これからの課題や意気込みを伝える、この3つのポイントを意識すれば、相手の気分を悪くすることなく褒め言葉に対して本音で対応できます。
慣れていないうちは、①だけでも大丈夫です。「そんなことはないです」と自動的に言ってしまうセリフを排除して、「ありがとうございます。そのように言っていただけてうれしいです」これだけでも、合格です。
ただ、何度もお伝えしていますが、本当に大事なことは、小手先のスキルではなく、あなたの「本音」です。本当に思ってもいないことを言ってると、逆効果になります。
「おまえの、おかげさまですって言葉は軽い。ほんまに思ってないやろ!」
尊敬する経営者の方に注意を受けたことがありました。図星でした。バレていたんです。起業して売上が伸びていた時期は、「誰の力も借りずに俺だけの力でここまでこれた!天才だ!」って傲慢になっていました。周りから褒められたら、とりあえず「おかげさまです」って言ってたら、年上の人も満足するやろって感覚でした(完全に舐めてますね)。
しかし、協力してくれた方やスタッフにも、その時の僕の本音がぜんぶ伝わっていたようです。「あなたはぜんぶ自分の力で成し遂げたと思っている。手柄もぜんぶ独り占め。あなたに協力しても感謝されないし得るものないし、もう一緒に働きたくないです」スタッフにそのように言われて、半分以上の方が会社を辞めてしまったことがあったんです。起業して最大のピンチでした。
「おかげさまです」と言える仕事をしよう!
このようなことがあってからは、成果が出た時に、心の底から「おかげさまです」と感謝できるような仕事をしていこうって決めました。言葉を変えるだけではなく、気持ちが自然に湧き出てくるようにしようって思ったんです。それまでは、「自分がやった方が早い」と考えスタッフのことを信じていませんでした。そのため大事な仕事を任せていなかったのです。だから自分一人で達成したという傲慢な気持ちが生まれていたのです。
それからは、積極的に周りの人を信頼して責任ある仕事を任せるようにしました。その人がいないと本当に仕事が回らなくなるわけです。そうすると、自動的に自然にありがとうの気持ちが湧いてきます。そして少しずつ、「おかげさまです。いつも本当にありがとうございます」と自分が思っていることを、1mmもズレることなく自分の言葉で伝えられるようになっていきました。今では、スタッフと仕事を超えて一緒にBBQしたり、川で遊んだりして、良い関係が築けています。
日頃から感謝の気持ちを伝えることが、ほめ言葉を素直に受け取る秘訣かもしれませんね。
相手の気持ちを受け取り
感謝を伝えよう!
つづく
(全13回, 月 水 金 朝8時頃配信)
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ライフスキルティーチャー
ミスターおかっち
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僕の人生で起こったすべてを物語にしました。
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