2006-11-11
“不滅の聖者”第七位 ― アムルタート
テーマ:その他今回はゾロアスター教よりの出典、絶対神 アフラ・マズダに付き従う七柱の陪神から、“不滅”を象徴し植物を司る女神 アムルタートをご紹介しましょう。
ゾロアスター教において主神格とされる善神 アフラ・マズダには、アムシャ・スプンタ(“不滅の聖者”とか何かそんな感じの意)と呼ばれる、七柱の側近が存在します。
即ち、“創造”を司る聖霊 スプンタ・マンユ、“善意”を司る裁きの神 ウォフ・マナフ、“正義”と“真実”を司るアシャ・ワヒシュタ、“敬虔”の地母神 アールマティ、“善政”を象徴する鉱物の神 クシャスラ、“完全”の水の女神 ハルワタート、そして最後の第七位に名を連ねるのが、アムルタートです。
アムルタートは、“不死”“不滅”を象徴しており、人類にとって有益な植物と、そこから転じて食物全般の守護者です。
同じくアムシャ・スプンタ第六位に位置付けられるハルワタートとは不可分の存在とされ、アンラ・マンユ
配下の六大悪神で飢えと渇きを司り、毒草の守護者たるザリチュに敵対する存在です。
また、ゾロアスター教にとって神聖な飲み物とされる神酒 ハオマの原料となる霊木の守護も、このアムルタートの管轄となっています。
ヴァナ・ディールにおけるアムルタートは、植物の守護者という性格からの連想でしょうか、アトルガンエリアに配された赤いMorbol族、Ameretatとして登場しています。
……まぁ、Morbol族はビビアンだのキャシーだのと女性名で呼称されることが多い種族ではあるのですが……、善なる大天使に属する女神がMorbolにされてしまうとは何ともはや。