この記事は、穂吉のブログの「2012-12-18 16:39:22」にUPした『日本の神話218. ~第四部 大和朝廷~  =第二一章 雄略(ゆうりゃく)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話217』




この回も、大君、大長谷命(おおはつせのみこと)

雄略天皇(ゆうりゃくてんのう))
様の御世のお話しです。



さて、このお話は、まだ大長谷命様と、

皇后、若日下(わかくさかのおおきみ)様がご結婚をされる以前、

皇后が、まだ日下(くさか)においでの頃のことです。



大長谷命様は、大和から草香山(くさかやま)を通られて、

河内へとおいでになられました。

その時、山の頂上より国中を眺められたのでございます。

すると、屋根の棟の上に

鰹木(かつおぎ)」をあげて、

まるで、天皇のお住まいになられる

御殿の様な造りの屋敷を見付けられたのです。



天皇は、その屋敷に使者を送り、



『この鰹木の屋敷は誰の家だ。』



と問われたのでした。

すると、家の者は



志紀(しき)大県主(おおあがたぬし)の家です。』



と答えました。



『天皇の臣下の屋敷が、

 天皇の御殿に似せて造るとは何事か。』



そう、天皇はおっしゃり、

直ぐさま人を出して、

その屋敷を焼くようにと命じられたのです。



大県主は、大変にかしこまってしまい、



『私は、分相応に物事を考えることのできぬ、

 賤しい分際の者でございます。

 自分の立場も弁えず、

 誤ってこのような屋敷を立ててしまったのです。

 誠に申し訳もございません。

 どうかどうか、お許しください。

 この気持ちを表すために、

 珍しき物を捧げものとして差し上げまする。』



そう申し上げると、

白い犬に鈴を付けて、身体には布をかけ、

大県主の家族の腰佩(こしはぎ)と言う名の者に、

その犬の綱を引かせて、献上したのです。



献上の犬を見てたいそう喜んだ、天皇は、

大県主の家に火をかけるのを止め、

そのまま日下においでの、若日下様の元へと

おいでになられたのでした。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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