この記事は、穂吉のブログの「2012-09-16 16:43:37」にUPした『日本の神話125. ~第四部 大和~  =第十一章 垂仁(すいにん)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話124』



 この回も、大君、活目入日子五十狭茅命様の御世のお話しです。

 狭穂彦王(さほびこのみこと)は、周囲から聞こえてくる馬のいななきや、沢山の兵達の喊声に驚きました。急いで稲の藁で屋敷を囲い、そこに火を掛けて大君の軍勢の攻撃を防ごうとしました。

 大君の軍勢は、突然上がった火の手に驚きます。しかし、この火は直ぐに消えるであろうと考え、大君の軍勢は少し離れた場所から、狭穂彦王の館を包囲しておりました。

 やがて思った通り火には勢いが無くなり、大君の軍勢は手に手に矛をもち、弓矢を持ち、屋敷に攻め入ろうと前に進み出しました。

 しかし今度は、狭穂彦王の屋敷の屋根の上から、矢が次々と飛んで来たのです。これでは、容易に屋敷に近づくことが叶いません。

 一方、皇后、狭穂比売命様は、大君に兄を許してくれるよう懇願したのにもかかわらず、すぐさま大君が兵をくり出したことに困惑しておりました。

『后に罪はない。』

 とは、仰ってくださいました。

 しかし謀反人の妹であると云う事、さらに自らが小刀で大君を襲おうとしていたこと・・・

 この後、大君は自分への警護を固め、自分への愛も冷め、大君の足は自然と自分から遠退いて行くのでは・・・そう狭穂比売命様は、お考えになられたのです。

 そう思われた狭穂比売命様は、意を決し、侍女に大君へのお詫びの言葉を託すと、宮殿の裏口より飛び出してしまったのです。

 そして大君の軍勢が襲撃に来ることを、愛する兄に知らせる為に、一人、狭穂彦王の屋敷へと向われたのです。

 急ぎ、狭穂彦王の屋敷へと向かった狭穂比売命様でしたが、時は既に遅し・・・

 大君の軍勢は、すでに兄の屋敷を取り囲んでおりました。

 それを見た皇后は、

『兄、狭穂彦王は、もう外に逃げ出す事は出来ない』

そう悟りながらも、屋敷の中へと走り込まれたのです。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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