この記事は、穂吉のブログの「2012-08-25 16:38:52」にUPした『日本の神話103. ~第四部 大和~  =第二章 綏靖(すいぜん)天皇=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話102』



 大君、神倭伊波礼毘子命様の皇后の伊須気余理比売様と無理やり結婚してしまった手研耳命は、大君と皇后のお子様方であり、自分の異母弟たちを殺害しようと企てました。

 しかしその企てを知った皇后、伊須気余理比売様は、母としてご自身の三人の子供たちを心配し心を痛め、病の床についてしまいました。

 しかし何としてでも、この危機を我が子たちへ伝えねばと、皇后、伊須気余理比売様は歌を詠まれたのです。

『狭井川(さゐがわ)よ
 雲たちわたり
 畝傍山(うねびやま)
 木の葉さやぎぬ
 風ふかむとす』
(狭井川の方から雲が来ます。それは畝傍山の木の葉がざわつく程、酷い風が吹く前兆です。)

 それとは別にもう一句、

『畝傍山(うねびやま)
 昼は雲とゐ
 夕されば
 風吹かむとぞ
 木の葉さやげる』
(畝傍山では、昼は雲が流れる程度、しかし夕方には大風が吹き、木の葉がざわめくのです)

 この二つのお歌を受け取られた神八井耳命(かむやゐみみのみこと)様と、神沼河耳命(かむぬなかわみみのみこと)様は、直ぐにその内容を理解し余りの事の大きさに驚かれました。

 そしてすぐに母違いの兄、手研耳命を成敗せねばと考えたのです。

 そこで末の子の神沼河耳命様が、

『兄上が武器を手にして、異母兄を打ち取ってください。』

と言うと、兄の神八井耳命様は大きく頷かれました。

 しかしいよいよ成敗となったその時です。

 神八井耳命は手足が震えてしまい、異母兄の手研耳命を打ち取ることが出来ませんでした。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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