この記事は、穂吉のブログの「2012-07-21 16:42:01」にUPした『日本の神話68. ~第三部 天孫降臨~  =第三章 海幸彦と山幸彦=』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話67』



『私が良い方法をお教えいたしましょう。』

 潮椎神はそう言うと、山幸日子様の前で竹を使い、一人がやっと乗れる程の舟を編み始めました。

 竹の隙間は漆でしっかりと塗り固め、浸水しないよう工夫されていました。

 ほどなくして頑丈な小舟、尤間勝間之小船(まなしかつまのおぶね)は編みあがりました。

 さっそく潮椎神は、山幸日子様にこの舟にお召しになるよう促しました。

『私がこの舟の後ろを押します。海の中を動き出しましたなら、どんなに遅くとも暫くそのまま舟の進むがままに任せてください。途中、良い潮の流れに変わったならば、今度はその潮目に乗って舟をお進め下さい。すると魚のうろこを並べた如き、綿津見神(わたつみのかみ)の美しき神殿が見えてまいります。』

 山幸日子様は、ハッとしました。海の中で起きたことは、海の神に聞くのが一番良いと何故気づかなかったのでしょう。潮椎神はそれを教え、更に海の神に会う方法まで示してくれたのです。

 山幸日子様の胸に、明るい火が灯った瞬間でした。



- 追 記 -

『綿津見神(わたつみのかみ』)様とは、『伊邪那岐(いざなぎ)』様と、『伊邪那美(いざなみ)』様の御二柱により、生み出された「海」を司る神々の御一柱です。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます。

おしまい。
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