この記事は、穂吉のブログの「2012-07-18 16:21:27」にUPした『日本の神話65. ~第三部 天孫降臨~ =第三章 海幸彦と山幸彦=』という記事を再編成してUPしています。
最初のお話し 『日本の神話01』 前回のお話し 『日本の神話64』
夕方になり、互いの道具を返す時刻になりました。兄の海幸日子は、山での狩りの道具を弟に返しました。
しかし弟の山幸日子様は、釣りの道具を返すことを躊躇ったのです。
すると海幸日子は、
『どうしたのじゃ山幸日子よ、早く道具を返すのだ。』
そう促されました。
しかし山幸日子様は 尚も躊躇い道具を返しません。
徐々に兄の海幸日子は、その弟の態度に苛立ってきました。
『なぜ返さないのだ。』
そう問い詰めると、山幸日子様はポツリポツリと釣り針を失したことを話したのです。
『今日、海に参りましたが、魚は一匹も獲れませんでした。そればかりではなく、兄上の大切にされている釣針を失くしてしまったのです。』
海幸日子は、それを聞いて怒り出しました。どうしても道具を交換して、魚を獲ってみたいという弟の願いを不本意ながらも聞き入れ、交換した結果がこれです。
『失くしたでは、すまされないぞ。何としても、あの釣り針を返すのだ。』
海幸日子は、厳しい声でそう叱咤したのです。
ここまで読んでくださって、ありがとうございます。
おしまい。

