この記事は、穂吉のブログの「2012-05-21 17:05:41」にUPした『日本の神話07. 第一部 創世  第一章 世界の始まり』という記事を再編成してUPしています。



最初のお話し 『日本の神話01』     前回のお話し 『日本の神話06』



 伊邪那美様は、ついにお亡くなりになりました。

 妻を失った伊邪那岐様はそのご遺体に取りすがり、悲しみの余りに泣き叫ばれたのです。

 その涙からは、水の神、『泣沢女神(なきさわめのかみ)』が生まれました。

 ひとしきり泣いた後に、伊邪那美様の亡骸を出雲(いずも)と伯耆国(ほうきのくに)の境の比婆山(ひばのやま)に葬ったのです。

 しかし妻を弔っても心は晴れません。

 伊邪那岐様は、十握りほどの長さの剣『十拳剣(とつかのつるぎ)』を抜刀されると、愛する妻を焼き殺した我が子、火之迦具土神の首を切り落としたのです。

 ところが神を産まねばと云う母の思いからでしょうか、剣の先の血が岩に飛び散り、その血から三柱の神が生まれ出ました。

 また剣の根本の血も岩に飛び散り、そこからも三柱の神が生まれました。

 そして剣の柄(つか)からしたたり落ちた血からも二柱の神が生まれたのです。

 十拳剣からは八柱の神が生まれたのです。

 それとは別に、切り落とされた火之迦具土神の頭・胸・腹・陰部・左手・右手・左足・右足のそれぞれから八柱の神々が生まれ出ました。深い山、山麓、坂など山に深い関係を持つ神々の誕生でした。



~ 本日は、ここまで ~



- 追 記 -

出雲 (島根県東部)、
伯耆国 (鳥取県中部及び西部)、
比婆山 (広島県庄原市 ~ 島根県仁多郡奥出雲町境にある比婆山は、国定公園として有名)

十拳剣とは『天之尾羽張(あめのおはばり)』と呼ばれたり、『伊都之尾羽張(いつのおはばり)』とも呼ばれています。

その剣の先端の血から生まれた八柱とは、
『石析神(いわさくのかみ)』、
『根析神(ねさくのかみ)』、
『石筒之男神(いわつつのおのかみ)』、
『甕速日神(みかはやひのかみ)』、
『樋速日神(ひはやひのかみ)』、
『建御雷之男神(たけみかづちのおのかみ)』、
『闇淤加美神(くらおかみのかみ)』、
『闇御津羽神(くらみつはのかみ)』です。

また火之迦具土神の身体の部位から生まれた神々は、
『正鹿山津見神(まさかやまつみのかみ)』、
『淤縢山津見神(おどやまつみのかみ)』、
『奥山津見神(おくやまつみのかみ)』、
『闇山津見神(くらやまつみのかみ)』、
『志藝山津見神(しぎやまつみのかみ)』、
『羽山津見神(はやまつみのかみ)』、
『原山津見神(はらやまつみのかみ)』、
『戸山津見神(とやまつみのかみ)』という八柱の山を司る神々です。



ここまで読んでくださって、誠にありがとうございました。

おしまいっ。
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