十年に一回のお開帳で多くの参拝者を集める川崎大師だが、お大師さまが「閉じ込めてくれ」と言っているわけではない。
全国の寺院で三十年に一回や五十年に一回、いや百年に一回という寺院もある。
これは御本尊の価値を高めようとしているのだろう。
田舎で参拝客が少ない寺院なら、集客の手段として考えられる。
だが有名観光寺院なら、一年に一回のお開帳、いや月に一回のお開帳で十分ありがたさを感じられるのだ。
何時間も待たされている幼児やご年配もおられ、お大師さまは「ごめんね」かもしれない。
いつも誰にでも拝んで頂きたい御本尊です。