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15年前の写真がでてきた。実家の寺を出て、独立したての彼岸行事。

住宅ローンを25年で組んで建てた小さなお堂があったので助かった。

全てイス席であり、つめて約40脚の広さ。スタートは坊守の親戚と私の家族が参加するのみ。

寺に限らず独立すると、同業者からの誹謗中傷は当たり前にある。

当初は少なからず動揺し時には反論もしたが、今は『へぇ~おもしろい事を言うねぇ』と笑って聞き流す。

ここに来るまでは本山での修行よりも辛く、人間関係でもまれる現実社会の修行を積ませていただいた。

当時は「コンチクショウ!」と、いくどとなく涙を流してきたが、今では素直に「ありがとう」と感謝する。

「涙定量 汗無限」

一生のうち流す涙の量は一定。若いうちはできるだけ苦労し、辛い涙を流せばいい。一方、汗のほうは生涯流すもの。流せば流すだけいいぞ、という教え。