お参りを終え『今日も頑張ったな』と帰路の途中、私の前には鶏の山積み状態のトラックがあった。
金網でできた小さな籠に、羽ばたくことも出来ない位に大きくなった鶏。
この小さな籠の中で生まれ育ち、今日は食肉となるのだろう。
今から死ぬとは、誰も思っていないでしょう。
親兄弟がいるだろうに・・・無性に泣けてきた。
私が肉を食べない理由は『かわいそう』『気持ち悪い』ただそれだけの事。
家内も肉嫌いなので救われた。
だが「肉が嫌いなら本物の坊さんですね」と、言われた事があるが私はそう思わない。
出家者は出されたものを、何でもありがたく食するのが本当だ。
私はただ修行の足りない我ままなのです。