最寄りの駅が彼女と私の家からどちらも近かったので、待ち合わせ時間を決めて一緒に行くことになった。

久しぶりに彼女と顔を合わせる約束が決まり、その日が近づくにつれて、少しずつ胸の中に緊張感が高まっていた。

それでも、彼女と再会することへの期待は大きく、心のどこかで「またあの時のように楽しく話せるだろう」と思っていた。


待ち合わせ当日、駅のホームに立ちながら、彼女の姿を探していた。

ふと、ホームの向こう側から彼女が現れ、自然と隣同士になる。

お互いに顔を見合わせ、たわいもない話をし始めたが、その瞬間、突然変な汗が流れ出してきた。

心の中では、以前のように自然に話せるはずだったのに、何かが違っていた。

体が急に緊張し始め、頭の中が真っ白になり、会話に集中できなくなっていた。


彼女が隣にいるという事実が、どうしようもなく意識されてしまい、ただ話すだけなのにどうしてこんなに緊張しているのか、自分でも分からなかった。

電車がやってきて、横同士に座った瞬間、緊張がさらに高まった。

いつもなら自然に話し続けられるはずなのに、今日はどうしても上手く話せない。

電車の揺れと共に、心の中の焦りが膨らんでいく。何を話せばいいのか、どこに目を向ければいいのかが分からず、ただ彼女の隣に座っているだけで、体が硬直してしまっていた。


飲み会の場所まではわずか7分間の電車移動だったが、その7分が永遠に感じられた。

普段なら何でもない距離でも、彼女の隣にいるというだけで、言葉が出てこない自分に戸惑った。

話し上手なはずの自分が、全く話せなくなっている。頭の中が完全に真っ白になり、気まずい沈黙が続く。

ただ、そんな自分とは対照的に、彼女は穏やかな表情で隣に座っていた。


電車が駅に到着するころには、少しずつ落ち着きを取り戻していたが、最初の7分間は、緊張と焦りに支配された時間だった。

自分がこんなに話せなくなるとは思ってもみなかったが、彼女の隣にいるだけで、自分の心がこんなにも乱れることを改めて感じた瞬間だった。