4月21日の日曜日。(2024年)


断酒会の中部ブロック大会が静岡市清水区の清水テルサでおこなわれた。


会場に集まった関係者は400人以上。


断酒会の大会は1年に一度行われている

『全国大会』が最も規模が大きく、大ホールに1,500から2,000もの人が集まる。


次いで規模の大きいものが、今回参加したブロック大会だ。


ブロック大会は持ち回りで開催され、隣の県で開催される事も多いため比較的参加がしやすい。


今回、私の所属するN断酒会からは会員と家族の仲間7名で参加した。


当初はレンタカーを借りて静岡に行く予定だったが、会費を抑えたい私は8人乗りのマイカーで行けないか会長さんに打診した。


8人乗りといっても大人が7人乗るとかなり狭い。


会長は「Mさん(私)が良いなら、それが良いね。」と承諾してくれた。


片道200kmのドライブ。

この日を遠足みたいに楽しみにしていた。



    

断酒会の大会に参加した
はなし


am7:00


集合場所の駐車場に着くと、既に皆さん私と妻が乗る車の到着を待っていた。


「おはようございまーす。今日はよろしくね。」


と役員さん、会員さん、家族会の方が私の車に乗り込んでくれた 🚙


「狭い車にすみません。」

「いいの良いの、私狭いのが好きだもん。」


「それでは静岡市清水区に向けて出発します。」

「はい、よろしくー。」


雨☂️の予報は曇りに☁️なり、

車を進めるほどに晴れ間も出てきた⛅️


高速道路のサービスエリアに寄ると、外のベンチに腰掛け、家族会員さんがこしらえてくれた赤飯のおにぎりをいただいた🍙


別の家族会員の女性が

「これ、オニギリと一緒に食べよ。」とタッパーを開けてお手製のタクアンを振る舞ってくれた。


N断酒会の家族会はいつも食べ物を用意してくれる。


アルコール依存症者は『空腹』が天敵。空腹感は飲酒欲求を思い起こさせる。


N断酒会の家族会はその事を良く知っているので、N断酒会のイベントでは腹が減ったりしない。


本当に美味しく、楽しく、サービスエリアの一画でピクニックをした。


会場のホールに入ると知った顔がたくさん、もう到着されていた。


am10:30

断酒会の中部ブロック大会が始まった。


断酒会の大会は、

来賓祝辞→体験談発表→基調講演→断酒会の歌

といった流れ。


断酒会の歌は軍歌のようで古臭い。


48歳の私はギリ許容するが、私の年齢より若い人は受け付けないだろうメロディーだ。


過去の遺物でしかなく、断酒会という自助グループを次世代にも残していきたいのであれば早くやめた方が良い。


基調講演で

大会のプログラムのメインは体験談の発表と、基調講演になる。


体験談発表は断酒会会員とその家族が行う。

素人の発表は当たり外れがある。

良い発表に当たれば、ポケットのハンカチが出番となるが、なかなか、、。


せめて大きな大会では、関係者による事前の添削をしておいてもらいたい。と思うことが多い。


今回の講演の講師は大阪のクリニックの先生だった。


スピリチュアルは断酒会で


「んなアホな」「そうゆーてもらえんやろか」


私の住む中部圏ではなかなか聞く機会のない、関西弁での講演。


講師はユーモアを交えて講演をされた。


約1時間の講演の中で、気になるフレーズがあった。


サムネイル

アルコール依存症は医者、医療が治します。でも、スピリチュアルな回復は断酒会でやってくれなはれ。


〜スピリチュアル〜

スピリチュアルとは、目には見えない、科学では証明できない世界のことを指します。


帰り道


今回の遠足では、残念ながら富士山を見られなかった 🗻 😢


新東名に乗り、車を120kmで走らせていると、雨が降り出してきた。


雨は段々強くなり「トンネルの多い新東名も役に立つねぇ」なんて会話をした。


サービスエリアに寄ると、

家族会員の女性が「はい、これ。」と、

クリーム入りのどら焼きを人数分買ってくれて、私にもプレゼントしてくれた。


好物のどら焼きを頬張り、運転を再開しながら考えた。


スピリチュアルな回復って。


依存症の専門医は講演などで、

「依存症医療は自助グループの力にはかなわない」と仰ることがある。


N断酒会にいると、納得をする。


週末に会場に集まり、大体お決まりのメンバーで“体験談を話し”“体験談を聴く”


それを何年も繰り返す中で、依存的な自己を内面から回復させていく。


それは魂の次元上昇


スピリチュアルな世界だ。

8割の人からは理解されない。


でも、正反対な科学も全く未解明な世界。

赤いものを何故赤いと思うのか。

意識のクオリアなんて解明される気配もない。

AIが意識を持つなんて、遥か遠くの話。


素粒子物理学のある教授は『宇宙は10×120〜500乗個はある』とマルチバース理論を提唱していて、「それだけの数の宇宙があるか、神が作ったか、選択肢は少ない。」と世間を騒つかせている。


理論を提唱する学者は宇宙背景放射に他の宇宙との接点がないか観測しているという。


科学で実証されているものだけが正しいなんて、寂しい世界観だと思う。


とはいえ、断酒会は体験談の世界。

依存症には自助グループが一番。なんて無責任なことも言えない。


断酒会でもらえる一回につき5分程度の発表の時間を、いかに充実させられるか。

それに尽きるのではと、いつもの終着点。


ひと通り考えてたら、

集合場所の駐車場に到着していた。🚙。