今年は4月から1年間、町内会の役員を受けている。


市の広報や回覧物を配ったり、

公園の清掃、氏神社の祭礼出席など。


忙しいといえば忙しい。しかし月に3度位しか動いてないから、それ程負担でもない。


今月も近くの公園の清掃があって、朝の8:00から落ち葉あつめをした🍂 🧹 🧤


1時間くらい精を出し

「みんなー、もう終わるぞー。」という区長の声で公園の入り口に集まった。


「寒かったけど、動いたらあたたまってきたな。」などと少しの時間雑談タイムになった。



    

今回は町内の公園清掃のあと
「アルコール依存症でないか。」
と相談してきた
Yさんとの話


私はアルコール依存症で、それは酒をやめている今も変わることはない。


アルコール依存症の診断は一度されれば一生ついてまわる。


町内会の役員さん達は、私が酒を飲み過ぎて寿司屋をやめた事を知っている。


私が「アルコール依存症で断酒会に所属している」と話した事があるからだ。



公園の入り口に清掃を終えた役員さんがゴミ袋とホウキを持ってチョロチョロと集まってきた🍂


昔馴染みで役員のミシン屋が、

「Mちゃん(私)酒やめ続けてるの?」なんていつものように話しかけてきた。


私が「えぇ、昨日も断酒会の集まりでした。」と返していると、隣にいたYさんが会話に入って来た。


Yさん「Mさん。断酒会にいると酒をやめれるの?」


Yさんは私よりひと回り歳上。


強面で、これまでほとんど喋ったことがなかったから少しビックリした。


私「えぇ。全員とは言えないですが、、Yさんはお酒を飲むんですか?。」


Yさん「あぁ、飲むよ。私、アル中なんだよ。」


いつもムスッとして、近寄り難いオーラを出してるYさんが直球で酒の話を始めたから、私もストレートに質問をした。


私「Yさんは家で晩酌(習慣飲酒)をしますか?」


Yさん「毎日お酒を飲まないと眠れないんだ。それに、休みは車に乗らないなら昼から酒を飲んでる。パートナーには飲むと宣言して。」


寒さもあってかYさんは簡潔に自分の飲酒状況を説明した。


Yさんの今の飲酒状況をまとめると↓

①毎日酒を飲む。

②飲まないと眠れない。

③飲酒運転はしない。

④休みは昼から酒を飲む。

⑤パートナーには飲酒を伝え、隠さない。


私はこの時点でYさんは『軽度から中度のアルコール依存症』だろうと感じた。


Yさんは医療関係の仕事をしている59歳だ。


ある程度の依存症用語を出しても良いかと思い質問を追加した。


私「振戦(手の震え)とか離脱症状で困りごとはないですか?」


Yさん「離脱症状は今のところない。」


やはり医療関係の仕事をされていると思った。


普通の人は【振戦】だとか、【離脱症状】と言われても何のことだかわからないからだ。


私 「パートナーにはお酒を飲むことを伝えるんですね。良い事ですね。」


隠れ酒をしているか暗に尋ねた。


Yさん「隠れて飲むのは嫌いだ。『今から酒を飲む』と逐一報告する訳じゃないけど。」


私はYさんがある程度「本当のこと」を話してくれていると思った。


しかし自分の飲酒状況が普通でないことに危機感を持っているのだな、とも感じた。


私 「断酒会に入ると酒はやめやすくなりますよ。」


Yさん「断酒会って何するの?」

私 「自分のお酒について話をする所です。」


Yさん「みんなの前で、か。」

私 「そうです。私の前でも、です。」


Yさん「そうか。Mさんの前でもか、、。」


町内会長が「えー、皆さんお疲れ様でした。引き続き防災倉庫の点検をします。」と声を張った。


Yさんの突然なカミングアウトの話はそこで終わった。


寒い日曜日の町内会活動が終わり、パンとペットボトルのお茶を手渡され帰宅した、🚶、、。


Yさんとはそれから一度、区民館で集まった時に顔を合わせた。


とくに「それからどうですか?」などと会話することも無かった。


相変わらず無愛想な顔をしていたが「私に話しかけるな。」というオーラは消えていた。


(話し掛けたいならいつでもどうぞ。)という、やんわりした表情に変化しているように見えた。



町内会の役員の任期は[3月の末]までだから、Yさんにはそこまでにもう1度話せればと思っている。


私はアルコール依存症者で断酒会の会員だ。


Yさんがアルコール依存症だとか認めるのは医師の仕事で、私がどうこう言う立場や筋合いではない。


しかしYさんは私に「アル中かもしれない。」とカミングアウトしてくれた。


私がYさんと次に酒のことを話すなら、


「もしYさんが酒をやめたいと思ったら、断酒会や自助グループに行ってみてください。行き辛いなら私がご一緒します。アルコール依存症の治療を受けたいなら病院を教えます。どちらも好まないならそれで良いと思いますし、お酒について不安なことがあれば私に連絡してください。」


といったところだろう。


何れにせよ最低限そこまではお話ししておかないと、私が酒をやめた価値がない。