先週の金曜日、地元の北日本新聞に
担当記事が載りました。
今回のテーマは、『ゆかた』です。
着物と浴衣の違いは・・・
なかなかイラストで表現するのは難しいですね(汗)
浴衣は着物の一種だから、
はっきりとした違いは知らないのですが、
生地からして違うんですね。
現代では、夏に着るのが浴衣なので、
通常の着物よりも生地が薄かったり、通気性の良い生地だったりします。
その生地の質感を新聞紙面で表現するのは
ちょっと無理そうだったので、なるべく『浴衣っぽい柄』で
浴衣を表現してみたつもりです。
しかし、取材してみて思ったのですが、
最近の浴衣って、着物と同じくらい色も柄も多くて、
それこそ着物と区別がつかない柄も多いんですね(^◇^;)
今回の一番の目玉は、この4人娘です。↓
ラフ画の時点では、どの説明文のイラストか、
はっきり分かるようにと、それぞれの
浴衣の柄の種類を、『千社札』のような形で表してました。↓
しかし、イラストが台無しになっているのと、
その説明文がなくとも、なんとなく
浴衣の雰囲気で分かるだろうということで
この『千社札』は却下しました。
俺としては、日本ぽさをアピールしてたわけですが、
アピールもしつこすぎると逆効果ですからね。
それぞれの印刷の色も、かなり原画と近い色で表現されていて
キレイに見えたほうじゃないかなと思います。
じつは、いつも女性のイラストで、
化粧をほどこすとき、頬の色と、口紅の色を同じ色にしてました。
あまり唇が目立ちすぎて、濃い化粧に見えないように
ナチュラルメイクに見えるようにしてましたが、
今回は、あえて、口紅に濃い赤色を使ってみました。
(モデルは、コスプレイヤーのあまつ様)
あえて濃い口紅をさすことで
唇が強調されて・・・どことなく色気が増した気がします。
男の感性と、女性の感性が違うので
この色の違いが、
女性にどのように受け取られるか分かりませんが。
着物は、洋服よりも極端に肌の露出がなく、
ボディラインも、あえて、出るとこ(胸)を引っ込めて、
引っ込んでいるとこ(腹回り)を足して、
体のラインを筒状にするのが望ましいそうです。
そうすることで着崩れしにくいという利点があるそうです。
しかし、女性の魅力のひとつであるボディラインが消えて
男性からすると、女性の魅力が感じられない状態になります(汗)
男性は、出るとこが出てるとこに目が行くものですから(笑)
「肌の露出がない=ガードが堅い=鉄壁」に感じてしまいます(汗)
しかし、ほかの露出を抑えている状態だからこそ、
首のうなじに色気を感じたり、
真っ白な肌に映える赤い口紅に色気を感じることが
できるのかもしれません。
背景の花火も、夏の風物詩として
いい感じに演出できたかなと思います。
今回も、テーマが決まってから
ネット検索で、いろんな女優さんの着物姿を探してましたが、
中でも、似合っているなぁと感じたのが『吉田羊』さんでした。
帯の説明で、吉田さんをモデルに描いてみました。
浴衣って、旅館で着る『寝る時の浴衣』と
祭りなどに『出かける浴衣』では、かなり違いますよね。
旅館にある浴衣は、藍色と白のストライプが多い気がします。
そして、全体的な色としては、白っぽいですよね。
なので、そうならないように、
なるべく『白っぽく』ならないように色付けしましたが、
そうなると、今度は
記事全体が暗い色に見えがちです。
文章の黒い文字が見えにくくなるし。
何度か色を合わせて試行錯誤しましたが、
結局は「旅館の浴衣に見えたら台無しだな」と感じて
なるべく濃い、暗い色を多用しました。
ゆえに、若干、文章が見づらいかもしれません。
ということで、今回も
自分の作家名が記事の右下に載りました。↑
サイドのイラストも、かわいく描けました。
↑この子は、ナチュラルメイクのままでしたね。
↑この子がお気に入りでした。
花火を見ているところで、イラスト全体に
花火の照り返しが映っているんですが・・・
新聞の印刷だと、暗くなってしまって
うまく見えませんでしたね(^◇^;)
↑原画はこちら。
微妙な色のグラデーションで
花火を見ている様子を表現してみましたが、
説明しないと分からないぐらいだな(^◇^;)
まだまだのようです。