父が肺がんのステージ4と宣告され、これからのことを考えるフェーズが変わったという話を、先日ブログに書きました。

そんな父ですが、医師から止められているにもかかわらず、母の目を盗んではたばこを吸い、そのたびに母の逆鱗に触れています。

先週、私が横浜へ帰る際にも、「お母さんをあまり怒らせないように、たばこは吸わないようにね」とは伝えました。

ただ、私個人としては、もう本人の好きなようにさせてもいいのではないかな、という気持ちもあります。

毎日そばで世話をしている母とは、受け止め方が違うのだと思います。

また、たばこのことで母から電話

どうやら木曜日に、父がまた母の目を盗んでたばこを手に入れたことが分かったようです。

かっかした母から、私に電話がありました。

そのときは出張中。話の内容も想像がついたので、少し時間を置いてから電話したほうがいいかなと思っていました。

そして、母に電話する前に、相談することにしていた人がいました。

高校時代の友人が、緩和ケアの専門家に

高校時代によく一緒につるんでいた友人の一人で、今でも連絡を取り合っている友達がいます。

結婚式にも出席しましたし、静岡や名古屋の家にも遊びに行きました。
今の広島の家にも、妻と一緒にお邪魔したことがあります。

その友人は、10年以上前にサラリーマンを辞め、看護学校に通って看護師になりました。

何がきっかけだったのか、詳しいことは覚えていませんが、奥さんも看護師でした。

あるときから緩和ケアの病棟を担当するようになり、その道を究めようと、働きながら学校に通ったりしていることも知っていました。

父のフェーズも変わったことだし、本格的に、その道の専門家として相談してみよう。

そう思い、あらかじめ連絡をしていて、出張から帰ってきてから電話をしました。

話してみると、今後の道筋が見えてきた

父の状態や、これまで病院から聞いていること、母の様子などを伝えたうえで、いろいろと話をしました。

今後の進め方について、なるほどと思えることが多く、友人が今働いている病院の緩和ケア病棟も勧めてくれました。

もしそこでお世話になることがあれば、友人から間接的にでも教えてもらえることがあるかもしれません。

母にとっても、知っている人が全くいない病院より、少し安心できるのではないかと思いました。

もちろん、どこでお世話になるかは、これから相談していくことです。

それでも、具体的な相談先が一つ増えたことは、私にとっても心強く感じられました。

母の声も、少し落ち着いたようでした

友人と話したあと、母に電話しました。

たばこの件では、多少落ち着いてはいたものの、「腹が立つ」の繰り返しでした。

そこで、友人と話したことを伝えました。

すると、今度ケアマネージャーと話をするときに、病院から紹介された施設に加えて、友人の病院についても相談してみると。

「なんか道筋が見えてきた」

そう言う母の声が、少し落ち着いたように感じました。

母は腹を立てているとき、私たちにこう言います。

「あなたたちは離れているから分からないだろうけど、毎日お父さんの世話をして苦労しているのは私なのよ。少しはお母さんの苦労を分かりなさい」

離れて暮らしている以上、毎日の大変さを同じように感じることはできません。

だからこそ、離れていてもできることは、やるようにしています。

今回、友人に相談したことも、その一つだったのだと思います。

友人によると、こうした家族の間の受け止め方の違いも、介護では珍しくないそうです。

周りや専門家に頼らず、自分で何とかしようとすると、抱え込んでしまうこともあると。

母にも、一人で何とかしようとしすぎず、周りを頼ってもらえたらと思います。

持つべきは友

友人によると、「緩和ケアの病院には、どうやったら入れるの?」と聞かれることも多いそうです。

私たち素人には、全く分からない世界です。

何を、誰に、どの順番で相談したらいいのか。それすら分からないところから始まります。

そんなときに、昔からの友人として、そしてその道の専門家として話ができる人がいたことは、本当にありがたかったです。

私が話を聞けただけでなく、母の気持ちが少し落ち着くことにもつながりました。

高校時代に一緒につるんでいた友達に、こんな形で助けてもらうことになるとは。

たまたまではありますが、持つべきは友だなと感じた出来事でした。