昨日は日銀が17年ぶりにゼロ金利解除に踏み切りました。

日銀は2週間前からリークをしていたので、予想どうりでかなりマーケットは織り込んでいたようです。

 

17年前と言えば2007年でまだ銀行にいたころですが、あまり記憶にないんですね。

短プラが0.25%上がるから取引先に説明して回っていたような記憶がかすかにあります。

それぐらい覚えていないです。

 

植田総裁がゼロ金利解除したといっても、緩和的姿勢は変えないというので円安が進み今朝は151円台になっています。

今夜はアメリカでFOMCがありますが、引き続き金利差は急には縮まらないだろうということで円安傾向は続くのでしょうか?でも以前の152円は為替介入のタイミングでもあるし。

 

このゼロ金利解除を受けて、金融政策が量から金利へ戻したことが大きな転換点です。

銀行同士が日々資金を融通する短期金融市場の無担保コール市場で金利がつく世界へ戻すことになります。

一時期、この銀行の資金繰りを担当したこともありコール市場で資金調達をしていました。

日々、何千億という資金を、いろいろな制約の中でやりとりしていたのでかなり緊張感がありました。

 

預金金利が少し上がるという報道もされています。

また住宅ローンなどの融資金利も上がるし、家賃も上がっていくだろうと報道されていますが、一部報道の解釈は違うのではないかと思います。

 

これから新規で融資を受ける場合はこの金利引き上げの影響はあると思います。

既存の融資については、変動金利の場合、通常は銀行の短期プライムレートをベースに変動金利が決まります。

よく店頭で変動金利の出来上がりの金利が表示されていますが、ベースの基準金利にスプレッド(上乗せ幅)を加えた出来上がりの金利です。だから既存借入については短期プライムレートが変わらない限り影響がないのではないかと。

短期プライムレートは0.125%刻みで上げていきます。

もしもう一段、金利の引き上げがあると短期プライムレートの引き上げとなり、既存借入についても出来上がりの金利が上がっていくことになるかもしれません。

 

住宅ローンで新規の借り入れは圧倒的に変動金利が多いそうです。

こんなに長く低金利が続くとは思いもしませんでした。

私は長期金利がけっこう下がったタイミングで、残り25年分最後まで1%前半台でフル固定にしています。

変動金利なら今なら0.4%台なのでしょう。

どちらか特かは最後までわかりません。

金利上昇した際に支払いに耐えられるかが判断基準だと思います。

 

金利上昇シナリオが増えてくると、固定金利への借り換え検討の話も増えてくるでしょう。

金利引き下げの場合は、一般的には、登記などの諸費用を考えると金利差が1%あるとメリットがあると言われています。逆に変動金利から固定金利にすると実質支払いは増えるものの以降の変動金利リスクは期間によりますが回避できます。

 

変動金利と固定金利では、イールドカーブの性質上、固定金利の方が早く上がります。

変動金利が上がってから固定金利に切り替えようとしたときにはもう既に上がっている状況です。

 

今ここで固定金利に借り換えるか、それともこのまま低い変動金利のままで行くか。

それは金利上昇した際に支払いに耐えられるかが判断基準になることには変わりないです。

 

 

【中学入試2024】独断と偏見の良問紹介シリーズ

【中学入試2023】独断と偏見の良問紹介シリーズ

 

アメブロ以外にもう一つのブログ

らふわくブログ もご覧ください。

 

にほんブログ村 教育ブログ 算数・数学科教育へ にほんブログ村 受験ブログへ にほんブログ村 受験ブログ 中学受験(指導・勉強法)へ ブログランキング・にほんブログ村へ