算数オリンピック委員会が選んだ2023年中学入試問題(その2)です。
(その1)はこちら
今回は2問ともに栄東中学校 東大特待I(算数1教科)入試の問題ですが、
最初は図形問題。
次は論理の問題です。なかなか試験中に解くとしたら難しいです。
【栄東中学校 東大特待I(算数1教科)入試の問題】
パズルのような問題ですが、図形の性質を問うているいい問題だと思います。
気づけば瞬殺問題です。
私はこのように考えました。
まず考えなければいけないことは「対称性」の利用。
図のように補助線を引いてまずは120°の扇型の中に1cmの正三角形を2つ作ります。
(あとはそれを3倍すればいいだけなので120°の扇型に集中します)
緑の〇の部分をピンクで塗った部分に移します。
結果1辺1cmの正三角形と1cmの正三角形の1/3に集約されます。
つまり120°の扇型には1辺1cmの正三角形が4/3個分。
だから4/3×3=4個
(計算としてはたったこれだけです)
答え4個分
【栄東中学校 東大特待I(算数1教科)入試の問題】
■数当てゲーム(ヒットアンドブロー)が題材になっていて面白いですね。
まさに頭の体操ゲームですが、なかなか論理でせめていくには難しい問題だと思います。
(私は少し時間がかかりました)
これが解けた小学生は素晴らしいと思います!
■数当てゲーム(ヒットアンドブロー)ルール
相手の数字を予想します。
相手はその数字の「ヒット」と「ブロー」の数を答えます。
「ヒット(H)」:数字、ケタがどちらも合っている、数字の数。
「ブロー(B)」:ケタは違うけれど使われている数字が合っている、数字の数。
このヒットとブローの数を頼りに相手の数字を考えていく。
この問題の設定では 〇がヒット、△がブローを意味しています。
私はこう考えてみました。
問題を整理すると
・1~9のうちから4つの数字を選ぶ。
①1234 △1
②5678 〇1、△1
③4569 〇2、△1
④9476 △3
アは①②の条件からわかっているので、③で9を使っているので9とわかります。
文脈からの推測でなく考えるとしたら、①から1~4のどれか1つ、②から5~8のどれか2つを
使うから9しか残らないのでアは9とわかります。
③④から使う3つの数字は4,6,9とわかる。また5,7は使わないから8を使う。⇒4,6,8,9
①から4は一の位にはこれない。
②から6が百の位の時は8は一の位に来ない、6が百の位でなければ8が一の位
①③④から4は千の位と決まる(③から4が十の位になると〇が2個にならない)
⇒4が千の位:4689、4896、4869、4968
条件に合うのは4689か4968の2通りと絞られる。
答え ア:9 イ:2
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