【石川】輪島の実家で被災、不安や感謝つづる 二角さん大臣賞 全国聾学校作文コンクール/中日新聞記事・2025年2月27日
聴覚障害の特別支援学校に通う児童生徒を対象とした「全国聾(ろう)学校作文コンクール」で、石川県立ろう学校(金沢市)中学部3年の二角(ふたかど)凛子さんが最高賞の文部科学大臣賞を受賞した。同県輪島市の実家で経験した能登半島地震を題材に、当時の心境や支援者への感謝をつづった。「受賞してうれしい。これからは、能登の素晴らしさを文章で広めていきたい」と笑みを浮かべる。
タイトルは「大切な日常」。昨年の元日、実家で漫画を読んでいた際に2度の揺れが襲ってきた場面から作文は始まる。「家が崩れるのではないかというほどの大きなゴゴゴゴッという地鳴りも聞こえてきた」。地震後の混乱で携帯電話を紛失したほか、人工内耳も故障してしまい「情報がなく、不安が一層増した」と記した。
近くの小学校に避難したが、厳しい寒さで全く眠れず、疲労が募ったという。それでも学校の先生とオンラインで話す中で「一人じゃない」と気付いたり、聴覚障害者の団体の支援を受けたりした。作文の後半では「先の見えない苦しさと戦い続けている」としつつ「周りの人に支えてもらっているから今の自分がいることを忘れずに、一日一日を大切に過ごさなければならない」と決意を文章に込めた。
読書が好きで、普段から作文をしている二角さん。今回はコンクールを意識することなく、400字詰め原稿用紙5、6枚ほどを一気に書き上げた後、応募の規定の4枚に収まるよう推敲(すいこう)。昨年7月に応募し、全国の130点から選ばれた。
26日には県庁に北野喜樹教育長を訪ね「書くことで震災の状況を伝えたかった。分かりやすい表現を心がけた」と報告した。同席した同校の末広千佳代教諭は「二角さんの素直な気持ちが読者の心を打った」とたたえた。
中日新聞記事・2025年2月27日
https://www.chunichi.co.jp/article/1031021?fbclid=IwY2xjawIw8zBleHRuA2FlbQIxMAABHeO6qAdMA1RTRr6628JUYnkSzNNuk6O4WcSE45zMyIyOE9xnromMu5Lgng_aem_8doeegl3Cd7b7SgxCWGZGA