Jヴィレッジで合宿中のデフサッカー女子日本代表候補に選ばれている福島市の西戸湖乃華が24日、報道陣の取材に応じ、「攻守を磨き走力を高め、絶対に代表入りをつかむ。憧れられる選手になりたい」と意気込みを語った。合宿は25日まで。来年11月に聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」が日本で初開催され、サッカー競技はJヴィレッジで行われる。日本代表メンバーは同年10月に発表される。

 なでしこの選手目標

 「合宿で成長を感じている。技術はまだまだなので努力していきたい」。当初はFWを任されていたが、サイドハーフで起用されるようになった。「サイドハーフが自分に合っている。『なでしこジャパン』のような強い選手になりたい」。

 聴覚支援学校高等部在学中からやり投げに励みデフリンピック出場を目標にしていたが、肩を壊して断念。「ここであきらめたら後悔する」とサッカーに転向。これまでは所属チームが見つからず、ランニングなど個人練習中心だった。9月から福島市の女子サッカーチームに所属することが決まり、プレーを磨く考えだ。

 デフリンピック出場に情熱を傾けるのは「幼少の頃、障害者は(スポーツの)試合に出てはいけないと言われて悔しかった」との思いからだ。「聴覚障害者でも、健常者と同じようにスポーツできるとアピールしたい」と語る。

 にしど・このか 福島市出身。先天性難聴の障害を抱える。野田小ではサッカー、平野中ではソフトボール、聴覚支援学校高等部ではやり投げに取り組む。市内の企業に就職し、昨年
からデフサッカーを始め、今年から代表候補合宿に参加している。22歳。


福島民友新聞記事・2024年8月25日 
https://www.minyu-net.com/news/detail/2024082508303326003?fbclid=IwY2xjawE-HIFleHRuA2FlbQIxMAABHRh1SszvLGXZic58Km80s9PUIc2iISmHKDfZaSdC540u_bH67AUZHoTWAA_aem_DvxzO1M0CRklTz69iZIC0g