徳島県三好市の福祉施設で作った間伐材の割り箸を大学の食堂などで使ってもらう活動が今年20年を迎えた。販売先との橋渡し役を担う認定NPO法人「JUON(樹恩) NETWORK」(東京都)と共に活動を広げ、昨年は約1310万膳の割り箸が72大学のほか、官庁や企業などに販売され、食堂で使われたという。
1995年の阪神淡路大震災の後、山城町森林組合(現・三好西部森林組合)が兵庫県芦屋市に学生向けの仮設寮58棟を建てたのが縁となり、森林組合が大学生協連から割り箸づくりを提案された。森林組合は98年に社会福祉法人池田博愛会(三好市)と共同で割り箸づくりを始めた。また、大学生協の関係者が中心となり、販売先との橋渡しをする「樹恩」が設立された。割り箸づくりは現在、池田博愛会の障害者施設「セルプ箸蔵」など全国6施設に広がっている。


朝日新聞記事・2018年8月11日

https://www.asahi.com/articles/ASL845FTYL84PUTB00C.html