第一話 夜の四号と塩コーヒー | ダイゴマンの輪道

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2011日本縦断達成!2012年オーストラリア東岸縦断達成!
自転車乗って、走って走ってときどきこけて、
それでもまだまだ走る!
まだまだパワーアップする若年妄想暴走サイクリストの活動記録。

どうも、早くも色黒になりつつあるダイゴマンです。



先々週に四号を走った時を振り返っていきたいと思います。
ちなみにこのツーリング、本来は南三陸までの440kmを36時間以内に完走しようというものでした。
このツーリングにおけるタイヤの評価はリンクをご覧ください。


それでは
6.22のおさらいです。


6.22


19:00自転車店発


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タンナスのタイヤの音鳴り軽減策を練っていましたが結局出来ずにとりあえずの出発になります。
とりあえず、しょうがないので出ます。色々策を講じてもダメなのでお店の皆さんも苦笑いw

装備は時間制限と走る距離からしたら多めだと思います。
予定通りならば南三陸に早朝到着のはずだったので、向こうに行ってから寝ることも考えてシュラフとシュラフカバー。そして夜用にレインスーツ一式、着替えも一応持ちました。
なんだかんだでフロントバッグにハイドレーション、サドルバッグ後ろなどがいっぱいですね。
今回はベルクロではなく、ネットを使ってサドルバッグ後ろに荷物をくくりつけています。今後はこの方式に落ち着きそうですね。


五日市街道から青梅街道へ抜けてお茶ノ水を目指します。

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夜の新宿です。
車も多く、歩道は人でごった返しています。その中を自転車で駆けて行くのは何とも言えない気持ちよさがありますね。

まっすぐ走って行きます。本気モードと言うことで、サドルの位置を上げてはいるのですが、装備しているタイヤの接地圧が高すぎるのか重く感じます。脚が回らない感じですね。
それでもまあ、パワーで乗り切れる水準かなあと言う感じです。


20:00御茶ノ水

早速出発前の燃料補給にかかります。
行くのはすたどん。

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肉・飯増しの定食です。肉だけでなく野菜も摂取したいので、このような選択。にんにく投入でスタミナ増強!
ナイトラン中には温かいご飯は食べないようにしているので、まともなご飯が食べられるのはこれが最後と踏んで、気合を入れてかきこみます。



20:20御茶ノ水出発

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近くにいた大学生に写真を撮ってもらいスタートです!
御茶ノ水から秋葉原を目指し、そこから国道四号に合流します。
夜の四号、車もまあまあ多く、また都内とあって信号待ちも多いのでなかなかペースの上がらないところです。

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上野駅付近です。
ここからはひたすら退屈な東京の道を走っていきます。


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荒川を越えます。都内のこの手の大きな橋の手前はバイパスのようになって自転車走行禁止となっています。迂回して橋の歩道に乗り入れるという面倒なことをしなければなりません。

埼玉県境でも同様で、四号はバイパスになっており、旧道へ迂回しなくてはなりません。このポイントを見誤ってタイムロスをしてしまいました。

そんなこんなで埼玉県に入ります。

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22:20 埼玉県越谷市せんげん台駅

二時間走ったので一先ず休憩です。
この時点で走行距離は約30km。いくら都内を走っているにしてもあり得ない数字です。
御茶ノ水のキャンパスまで以前自転車(ママチャリ改造車)をこいだ時には、20kmの道のりを一時間かからずに走れています。遅いのは明らかです。
精神的にこれはこたえました。
とりあえず、眠気覚ましにコーヒーです。
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これでなんとか今夜は凌ぎます。
とはいえ、この遅さ・・・しかも、身体自体は、時速25で巡行したくらいの発汗。なんだかおかしいです。汗が冷えたので、上だけレインウエアを着こみます。
とにもかくにも、あせりつつスタート。この遅れを取り戻さねばなりません。


ひたすらに四号を走ります。
歩道のないハイウェイのような道路を、おそらく脚の回転数と感じられる抵抗感から時速25~30近くと思われる具合を維持して走っていきます。
なかなか気持ちのいいもので、歌でも歌いたくなります。そんな時は胸元のスピーカーの電源を入れて誰もいない道路を走るんです。
お気に入りの歌に、ぼそぼそとあいの手を打ちながらペダルを踏みます。タンナスには、空気入りのタイヤにある高速域へのスピードの伸び、のような感覚がないので、常に踏んでいるような感じなんです。これは意外ときついんですね。


そして長ーい橋を行きます。
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来ました、故郷茨城の西の隅っこ。
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ぶっちゃけて言ってしまえば、古河ともなると遠すぎて同朋意識はあまりありませんww古河市の皆さんごめんなさい、別に嫌いなわけじゃないんです。


6/23
0:20茨城県古河市古河駅

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前回の休憩地、せんげん台から僅か33km。
休憩です。
正直、尻の痛みと、レインウェアで汗が蒸発しなかったせいでこの時点で結構の不調でした。
しかし、レインウェアは今さら脱ぐわけにはいけません。これからが一番冷えてくるのです。
尻の痛みも、これはタイヤの特性ですからしようがありません。

せめてもの慰めにと、塩入コーヒーを作って飲んだのですが、塩の分量を多く入れてしまい、吐き気を催すようなレベルの代物になってしまいました。・・・塩分は塩分だけで面倒くさがらずにとったほうが良いですね。ゾイドってアニメではヒロインがいっつも塩入コーヒー入れてましたが、ありゃあ泥水の味です。お勧めはしません。

この時点で、平均時速は15km。あまりに絶望的な数字です。


古河駅を出てからは失速し、何度かコンビニ休憩を繰り返した末に、マックに寄って炭水化物の補給を行いました。この時点で、完全にぼろぼろでしたね、精神的に。心が落ち込めば、身体も堕ち込みます。
進まないというよりはスピードに乗らないんです。これは正直にいえばタイヤのせいです。地面に接しているのはほかでもないタイヤですからね。踏み続けるぺダリングですから効率も良くありません。
長距離を省エネで巡行するには、踏むのではなく、脚を回す規則的なぺダリングが重要だと思っています。それが出来ないんですね。


それでもめげてはいけません。ひたすら田んぼと家が並ぶ暗い道をゆきます。
そして、疲れから来る眠気もピーク近くなっていきます。



3:30 雀宮 国道四号100㎞地点

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この看板を見つけて思わずホッとして立ち止ります。正直もう限界です。
自転車を看板のわきに止めて、自分はその横で胡坐をかいて目をつむります。

この時点で古河からだいたい41㎞程です。三時間で40㎞しか走っていないのですから笑ってしまいます。ママチャリかってんですよw
本来であれば、二回目の休憩までに宇都宮を越えている予定でしたし、自分にはその体力があるという確証もありました。

ここで寝ては絶対に南三陸に到達できない、ということは分かっていたのですが、それでも、もう限界でした。
心は折れ、尻は痛み、もう自転車に跨る気が起きなかったんです。こんなことは大学に入って自転車に乗るようになって初めてでした。
平地で、しかも100km余りの全く苦になるとも思えない道に、何故苦戦しているのか。今まで、道具のせいにしないという心意気できたつもりだったので、自分の中に起こったタイヤへの不満も納得いきませんでした。もう、そんなことを考えるのも嫌になったので、体力・精神力回復のため、道の横で坐ったまま目を閉じ、眠りにつきました。




走行距離約100km
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二日目は、ストイックなはずだったツーリングが大きく変容していきます。
それでは、読んでいただきありがとうございました!
またの更新の際もよろしくお願いいたします。