WBA 世界Jフェザー級タイトルマッチ | だいごの片想いボクシング

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後楽園ホール観戦記、テレビ観戦記、過去の試合のDVD観戦記を中心に書いていきます。

先週、木村ー堀川戦を観終わった後に一緒に観た方とごはん食べながら1990年代の試合の話になって


吉野ー佐藤の日本タイトルマッチとかバスケスー葛西の世界タイトルマッチとか。


懐かしかったのでもう一度観たくなり、家にあるDVDをガサゴソしたんですが吉野ー佐藤戦が見つからなかったので


バスケスー葛西戦を観ました。


☆WBA世界Jフェザー級(現Sバンタム級)タイトルマッチ 


1994年 3月2日


ウィルフレド・バスケス(プエルトリコ) 47戦38勝(30KO)6敗3分


vs


葛西 裕一(帝拳) 19戦18勝(12KO)1分


2階級制覇チャンピオン バスケスの6度目の防衛戦。


相手は帝拳ジムの無敗のホープ、葛西選手。


33歳になるバスケスはその前の年の11月に横田選手の挑戦を大苦戦の内容で判定で防衛したんですね。


横田選手より実力がある葛西選手が有利という予想が出ていました。


僕も過去に2回日本に来ていていずれも苦戦しているバスケス相手だからこれは大チャンスだと思っていました。


当時、WOWOWで生放送したんですね。


東京体育館で行われたこの世界タイトルマッチ


前座に日本王座決定戦 新井 泰ージュンタン佐藤、セミに八尋選手の再起戦で


8000人ものお客さんが詰めかけました!


葛西選手、一人で埋めたといっても過言ではないでしょう。


そのぐらい期待されていたし世界戦1つでこのくらい集客できる時代だったんですねぇ。


これがチャンピオンのバスケス




セコンドが漢字の書いてあるハチマキをしています。


「一番」とか「必勝」とか書いてます。


挑戦者の葛西選手




ジミー・レノン・ジュニア リングアナウンサーの


「ユウイチ~ カッサイ~!」


にもこの表情。


かなり緊張していますねぇ(苦笑)


ゴングがなって 8秒で




葛西選手のジャブに右クロスを合わせるバスケス。


スピードあるわけじゃないけどキレがすごいです。


そして試合開始40秒


またしてもジャブに合わせたバスケスの右クロス!!






ダウン!!


緊張で硬直していたところにこの強烈な右をもらい


葛西選手、かなり効いています。


バスケス、このダメージを見逃さないんですね。


追い詰め、今度は




カウンターの右アッパーで2度目のダウン。


3ノックダウンシステムであとがない葛西選手、足を使って距離を取りたいけど足がいうことがきかない!


解説の浜田さんの


「葛西、クリンチ!クリンチ!」


に声もむなしく


左フックの連打で手をつくダウンで試合終了。





高柳アナウンサーの


「葛西、世界は遠かったぁ!!」


が悲しなかったなぁ。





葛西選手の緊張もあったし


バスケスとの相性の悪さもあったなぁ。


そしてなんといってもこの日のバスケスが


それはもうバキバキに仕上げてきて絶好調だったんだよなぁ。


バスケスはその後、10度防衛。


3階級目も制覇してナジーム・ハメドとの対戦をするために王座をはく奪されて挑戦したのが1998年。


引退したのが2002年の42歳でした。


敗れた葛西選手はその後再起して


東洋タイトルを獲得して


世界タイトルに2度挑戦、残念ながら獲得はなりませんでした。


引退後は西岡、五十嵐、下田の世界チャンピオンを育て


2008年位は日本のトレーナーの名誉であるエディ・タウンゼント賞を受賞する名トレーナーになりました。


1990年の最初は特にチャンピオンが強かった時代・・・。


たらればを言っても仕方ありませんが


時代が時代だったら葛西選手は世界チャンピオンになっていた一人だっただろうなぁと思います。


今月は後楽園ホールの試合が少ないからDVDを観ることが増えそうです♪


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