「首」観てきました。


例によって観たばかりの公開中映画は感想がまとまらないので散文的に書いていきます。


とりあえず結論から書くと、たけし映画好きなら2回以上の視聴が必見なレベル。








・たけし映画全開。

構想に30年掛かったというだけあって、後期たけしのエンタメ感が強くありながら初期たけしのトガリがわずかに残っていて、その塩梅が実にいいスパイスになってます。

たけし映画の集大成では、と勝手に思ってます。



・武士って平たく言えばヤクザなんだよね。

今作の登場人物はアウトレイジばりにクソ野郎しかいません。

確かに戦国大名って要は広域暴力団組長ですからね。

変に美化して描かなきゃ、そりゃあヤクザ映画の権化と親和性が高いわけだ。



ゲラゲラ笑えます。

北野武監督は映画監督としてド天才なのは勿論のこと、やはり芸人なんだなと。

お笑いを知り尽くしている人のエンタメ作品ってやっぱ強いっすね。

シリアス爆笑バイオレンスシリアス爆笑バイオレンスのリズムでくるのでバイオレンスシーンでも半笑いで観る羽目になりました。

しかし戦国もので清水宗治をあんな茶化し方するかね!笑うしかないだろ、あんなの!



ちょっとでも興味があったら絶対観に行ったほうがいい。

構成、脚本、映像と素晴らしすぎましたね。

そしてタイトルの「首」。

これ以外考えられない秀逸なタイトル。

この映画を締めくくるに素晴らし過ぎるラストは是非観ていただきたい。

マジで完璧です。



・今後代表作はこれ。

北野武監督といえば代表作は「アウトレイジ」、ちょっとコアな人なら「ソナチネ」と言うところだと思いますが、今後はこの「首」になってくるんじゃないかと思います。

是非チェックするのをオススメします!



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