今日は

バタフライエフェクト

紹介していきます。






  こんな人にオススメ!

キレイな脚本の作品を観たい方

タイムリープ系に馴染みの深い方






  あらすじ

エヴァンは成績優秀な大学生。何故か疎遠になった幼馴染であるケイリーという女性にいまだに恋心を抱いている。

そして、幼い頃から時々記憶が飛んでしまうという問題に悩まされていた。

そのため、医師からの勧めで記憶力向上のために日記を書かされていた。

ある日ふと自分がかつて書いた日記を読み返していると風景が歪み、過去へタイムスリップできることに気がつく。

疎遠になってしまったケイリーとの間に何があったのか、そして何故記憶が飛ぶことがあるのか。

謎を解き明かし問題に立ち向かうエヴァンの姿を描いたタイムリープ映画。






  タイムリープの便利さたるや!

バタフライエフェクトとは蝶の羽ばたきが遥か遠くでは竜巻を起こす、というカオス理論の有名な言葉です。

とても小さな出来事が、様々な物事と結びついて大きな影響を与えることを例えた言葉。

つまりは「風が吹けば桶屋が儲かる」。


この映画、バタフライエフェクトは所謂タイムリープモノです。

日本で言えば

時をかける少女とか、


シュタインズゲートとか有名ですね。


過去は遡ることができる主人公が、その能力を使って過去を改変しようとするも、ひとつ直せばふたつおかしくなる、あちらを立てればこちらが立たない、といった具合にうまくいかない。


そして主人公には歴史を操作したことによる手痛いしっぺ返しが…

というのがこのジャンルのお決まりですね。


このバタフライエフェクトもまさにそんな作品で、タイトルも小さな綻びを直した結果、次々に悪いことが起こっていくエヴァンの状況を指したものです。


タイムリープモノというのは非常に物語的に優れたところがあるジャンルでして、


それは伏線を張ることと回収することが容易な点です。


何故こうなったのか?

実は過去にこういうことがあったのさ!


この展開ってどうやったってもたつくんですよ。


真実を知る人間に語らせるにしても、回想シーンを挟むにしても。


大体視点が変わってしまうから観る方は混乱するし。


しかもその事実を隠していたことにも理由がいる。

その理由も説明させるの?

トークばっかでダレない?

そう、ダレます。


そこをタイムリープモノならまず視点を変えなくて良い。

かつその真相をくどくど誰かに語らせる必要がありません。

だって主人公が直接その過去を覗きにいくんだから。


物語の中で一気通貫に伏線を張り、回収出来るのです。


それゆえに謎や伏線が物語の魅力の中で大きなウェートを占めるというシビアな面もあります。


その点バタフライエフェクトは完璧。


伏線回収はキレイですし、脚本が非常にキレイな一本の筋になっています。


そして、その伏線回収に負けないぐらい強烈で劇的な展開。


最初にバーっと謎を広げられ、それを回収していく小気味良さ、そしてその伏線回収をも上回る衝撃的な展開の連続。


続きが気になる、というのはエンタメの基本ですが、その扱いにおいて「バタフライエフェクト」の右に出る作品はありません。


巧みな脚本、絶望強めで一種の迫力まで出ているドラマ感。


未視聴であれば人を選ばない完成度高すぎなエンタメ作品となっております。


 余談ですがこの映画、公開版のエンディングの他にディレクターズカット版のエンディングがあります。


どっちがいいかは昔から盛んに議論されていまして、公開版のがいい出来だよね、という声がやや優勢でしょうか。

僕は圧倒的にディレクターズカット版派。


もしディレクターズカット版が正式なエンディングだったら、

いつも記事の最後に載せてるオススメ映画4選にこの映画を加えていたかもしれません。


とは言え、公開版も非常に腑に落ちる素晴らしいエンディングです。


是非お試しください!


にほんブログ村 映画ブログへ
よければクリックお願いします。