僕の苗字って結構読み方ややこしくて、よく呼び間違えられるんですよ。
そんな生活してるので名前を間違えるのは失礼だ!みたいな世の風潮がイマイチピンときてません。
たかが名前間違えられただけで怒るなよ、心狭いなぁ、くらいに思ってます。
珍しい苗字の人あるあるだと思ってます。
今日は
ゼロ・グラビティ
紹介していきます。
こんな人にオススメ!
サバイバルものが好きな方
ハラハラドキドキしたい方
あらすじ
医療技師であるライアン・ストーンは宇宙飛行士であるマット・コワルスキーと共に宇宙空間にて船外活動をしていた。
そこへ破壊された人工衛星の破片が二人と、二人が乗り込んできた宇宙船を襲う。
船外に投げ出される二人、無重力空間での極限のサバイバルが始まる。
「ゼロ」はいらないんだよなぁ
まず申し上げたいのはこの邦題は良くないということ。
冒頭で名前にこだわりがないという話をした僕ですが、これはダメです。断固意見したい。
原題はシンプルに「グラビティ」。重力という意味ですね。
邦題の「ゼログラビティ」は無重力という意味なので真逆になります。
この作品は無重力空間の恐ろしさを描いた作品なので、一見内容を指した良いタイトルに見えますが違うんですよ。
「ゼログラビティ」とするとテーマから外れるし、ラストの仕掛けも台無し!
なので勝手に原題の「グラビティ」と呼び続けます。
これなんかも良くない邦題の例ですね。
「グラビティ」は話の筋はめちゃくちゃ単純で、トラブルによって宇宙空間に投げ出されかけ、そこから生き延びるという話です。
敵国からの攻撃や陰謀、仲間の裏切り、宇宙生命体の来襲なんてものは一切ありません。
襲いくるのは宇宙空間のみ。
無重力で、暗闇で、宇宙服で鎧わねば1秒と生きられない空間が横たわっています。
宇宙空間は抵抗が存在せず、摩擦もないため命綱なしに一度どこかの方向に投げ出されてしまうと、もう自力ではどうにもなりません。
ただただずーっと暗闇を独り流れ漂うしかないのです。
これが死より恐ろしいことであるというのは容易に想像できます。
一歩間違えるだけでそんな地獄に投げ出される恐ろしさ。
そして主人公ライアンは不幸にもそうなる危険に何度も何度も遭います。
上映時間は90分程度ですが、その内の70分くらいはずっとハラハラさせられます。ハッキリ言って疲れるほどです。
このスリル、余計なものが削ぎ落とされたシンプルさにめちゃくちゃ引き込まれます。
そこでライアンと視聴者が気付く、人というものが持つ生への想い、執着。
劇中のライアンは実は生への実感や執着が希薄で、危機的状況にパニックになりながらもどこか達観した雰囲気があります。
それが死に物狂いで生きようともがく。
こんな死に方は嫌だと必死になる姿に強い共感と感動を覚えます。
そしてラスト間際の彼女のセリフが最高にイカすんです。これは是非実際観てもらいたい。
上映時間91分、ほぼハラハラドキドキしっぱなしの極限サバイバル。
サバイバルというと途方もない時間をなんとか生き抜くというような趣旨が多いですが、この作品はいつ死んでもおかしくない状況なのでスピード感が違います。そしてシンプル。
しつこいようですがタイトルは「グラビティ」、是非お試しください!!