今日は
フルメタルジャケット
紹介していきます。
こんな人にオススメ!
訓練キャンプの罵倒シーンしか知らない人
骨太な戦争映画を観たい人
あらすじ
ベトナム戦争時のアメリカ。海兵隊に志願したジョーカーは新兵訓練キャンプで海兵隊員としての訓練を受ける。
その訓練は過酷で、いじめや体罰が平然と行われる。
落ちこぼれだった訓練生のレナードは特に目をつけられ、徹底的にいじめ抜かれることとなってしまう。
ジョーカーはレナードをサポートしながら訓練をこなしていくが…。
前半では訓練キャンプの様子を、後半では実際の戦場を描いた2部構成の作品。
最強の反戦映画。
戦争を扱った作品って難しいんですよね、エンタメとしてスカッとする部分も必要ながら描いてる戦争というものは否定しなくてはならない。
プラトーンでは戦争で狂気に走った敵を出すことでそれに成功させています。
ハートロッカーでは地雷という卑劣な兵器にスポットを当てることでそこを達成している。
ではこのフルメタルジャケットはどうか。
何も難しいことはしてません、ただ戦争をリアルに描いているんです。
戦場は地獄の具現であり、戦争は大変な愚行であると、ただありのまま描写すればそれが最強の反戦になるんです。
この作品が特徴的なのは描いてるのが戦場だけではなく、訓練キャンプも約半分の尺を使って描いているところ。
いわば戦争の準備をしにいく場所ということになるのですが、
この訓練キャンプもまた地獄。
この映画きっての名物キャラクターハートマン軍曹が大暴れします。
彼のセリフはあちこちでパロディされてるし、動画サイトなんかでも切り抜きで紹介されてたりするのでご存知の方も多いかと思います。
この作品のタイトルをパロった大人気ライトノベルシリーズもあるくらいです。
あれらのシーン、なんとギャグシーンじゃないんです。
彼の恐るべき罵倒の語彙には痺れるものがあり、
一度作品から離れ、感想を語ったりする上では笑えますが、
観ている間は本当に彼が恐ろしく見えます。
このように訓練キャンプの鬼教官の恐ろしさ、そして戦場の恐ろしさと
新兵の目線で辛いこと怖いことを徹底的に深掘りすることで、
戦争とは本当に碌でもない行いなのだと強く印象づけられます。
観てると辛くなる映画ではありますが、なぜ名作なのかは観ていただければわかると思います。
そして、多分全人類が一度は観るべき映画なんじゃないかと思います。
是非お試しください!
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